スモールメーカービジネスの可能性
副業の再現性を担保できる物販ビジネスについて考察してみた
日本では空前の副業ブームといっていい新しい時代に突入していますが、中国に目を向けると遥か昔から個人で小さな会社を立ち上げて生業としている人たちがたくさんいます。
本日は、小さいメーカービジネスについて深堀りしていきます。
スモールメーカービジネスとは
副業にしても新規立ち上げのビジネスにしても、まず最初の目標は「できるだけ早くお金にする」ことです。
日本では様々な副業がありますが、最も早くお金になり安定する副業は何だと思いますか?
実は物販です。
日本国内で仕入れをしてAmazonで転売をする「せどり」と呼ばれる転売の方法は、数あるビジネスの中で最も再現性が高く早期に売上に繋がります。
スモールメーカービジネスは、仕入れをするのではなく自分でオリジナル商品を作って販売する物販ビジネスを小規模で行う取り組みです。
企画・デザイン・試作・製造・販売など一人または少人数で行うため大変だと思われがちですが、中国でこうしたスモールメーカーを営む零細企業や個人がたくさんいます。
スモールメーカービジネスのメリットは…
小規模であることから、多くの売上は必要ない点です。
従業員数が0人の場合、つまり一人でビジネスを回す場合は、自分の手取りだけ売上ればいいわけですから、マニアックでユニークな商品を開発して少人数に売る面白い”ビジネス”を展開できます。
小規模のため、お客様との距離も近く、エンゲージ率が高まるため、リピート率も高め。
今現在、大きなメーカー企業や大企業も最初の一歩は、このような小規模からのスタートしました。
これから副業をめざす人や会社を大きくしたい人にとってスタートアップの初期フェーズの考え方に今後の発展を占うヒントが隠されています。
そのような視点で続きをお読みください。
スモールメーカーの作り方
スモールメーカーを作る上での注意点があります。
それは、ハンドメイド作家ではないということです。
ハンドメイド作家は、時間をかけて世の中にひとつしかないオンリーワンの一点ものを高く販売する傾向にありますが、スモールメーカーでは自分で企画したモノを量産することを方針とすることです。
それでは、スモールメーカーでオリジナル商品を作り販売するプロセスを解説していきます。
まず、商品作りです。
多くの人は、どんな商品を作れば儲かるのか?を一番最初に考えますが、そのようなことを考える必要はありません。
では、どのような思考で商品のアイディアを生みだせばいいのか?答えは、
「マニアックな自分が欲しいモノをカタチにする」です。
自分が考えていることは、自分以外の多くの人たちも同じように考えていたりします。
よく、誰もやっていないアイディアを思いついたとしても同じアイディアを思いついている人は100人はいると言われていますが、まさにそれです。
同じように自分が欲しいと思うものは、世の中に100人はいるということです。それがかなりマニアックなものであったとしても…
よって、自分の身の回りで”もっとこうしてほしい…”みたいなことを書き出してみてください。
例えば…
・夏になると玄関にセミの死骸が転がっているから何とかならない?
・ランニングウェアーを脱いだまま干したいんだけど…
・料理をする時にタイマーを2つ使ってるけど1つにまとめたい
・折りたたみの簡易倉庫みたいなものがあればベランダも収納場所として使えるのに…
・エアコンのカタカタ音をなんとかしたい
など、まだまだ実現していないニーズが世の中に溢れています。
自分が不満を感じているものは、他の誰かも必ず不満を感じており、必ずニーズがあるものです。
一度、ノートに思うがまま書き出してみてください。
次にアイディアをカタチにする作業です。
ここで重要なのが自分で作らないことです。
アイディアをカタチにするための業者探しに時間をかけてください。
もの作りに対して熱い想いがある業者は、試作品1個からでも低価格で作ってくれるものです。
そのような業者と出会うことができれば、売れ始めた時の量産化にも快く応じてくれます。
なかなか、ネットで良い業者を見つけることは難しいですが、時間をかけれ問い合わせする業者のリストを集めてアプローチすれば必ず見つかります。
そして、アプローチする時は「遠慮しない」ことが極めて重要です。
自分のやりたいことをやり切る時に他人に遠慮しているようでは何も前に進みません。
最後にカタチになった商品を販売します。
ここでハズしてはいけないポイントは、複数の場所に出店することです。
マーケティングの世界で「スモールネットワーク理論」と呼ばれる人の行動範囲を表す原理があります。
この原理をカンタンに説明すると、楽天市場で購入する人の多くはAmazonをあまり使いません。但し、ヤフーショッピングはたまに使ったりもします。
どういうことかというと、人の行動範囲や場所というのはひとそれぞれ偏っているということです。
Amazonプライムが普及している現在においてもAmazonを一回も使ったことがない人は意外に多い理由もスモールネットワーク理論が働いているからです。
つまり、色々な人がいるのだから色んな場所で商品を知ってもらうことが大切です。
マニアックでユニークな自分の商品であっても必ず共感して価値を見出してくれる”誰か”と遭遇するために多くのところに出店します。
例えば…
・minne
・Creema
・iichi
・BASE
・STORES
・mercari
・Eesy(海外)
このような場所にもれなく出品してください。
仕上げは、商品の「写真」「商品説明」「送料」についてわかりやすく、そして詳しく書くことが重要です。
「わかりにくいだけで売れない」
この言葉は、マーケティングやセールスの世界で最も破壊力のある言葉のひとつです。
わかりやすければ、売れやすい。売れてくると、お客様からリクエストがくるようになります。リクエストによって新しい商品のネタになります。
つまり、売れれば売れるほど、お客様とのエンゲージ率が高まり、新商品のネタが集まってくる好循環のサイクルに突入します。
仕上げの後のダメ押しは、即売会や手作り市などのリアル販売です。
意外と見落とされがちですが、ネット通販では絶対にリーチしきれない客層に自分の商品を知ってもらうきっかけになり、リアル販売の方が売れる場合も多く、リアルで注文したお客様からのバックオーダーをもらえることも多々あります。
上記のようにオリジナル商品を作って販売することは至ってシンプルな作業の積み重ねで実現できます。
あなたは、どんなアイディアをカタチにしてネットショップやリアルショップで販売していきたいですか?