これから伸びる2つの市場
新興市場にサブスクリプション型ビジネスで参入する方法を考察してみた
2022年の注目のトピックは、今後、大きく伸びる可能性のある市場の苗床をご紹介。
いち早く、この黎明期に参入しておくことで実りある市場で一大ビジネスを築くことができるかもしれません。
2つのトレンドに注視しながら考察していきます。
大きく伸びる2つのトレンド
①SDGS
持続可能な社会をめざす取り組みのひとつで2030年までに17個のゴール(目標)が設定され世界でこの取り組みが加速しています。
海洋ゴミの報道も多く、環境問題への意識が浸透してきていますが、最も関心があるテーマは、
「すべての人に健康と福祉を」です。
昨今のロシアによりウクライナ侵攻の有事もあり、命という主体性を基軸とした健康福祉の在り方について多くの人が意識せざるを得ない日々が続いています。
②クロステック
コロナ禍によってデジタルテクノロジーがさらに身近になり、DX(デジタルトランスフォーメーション)が広がりを見せています。
特にヘルステック(健康×テクノロジー)やフードテック(食×テクノロジー)が関心を集め、どの世代もこの2つのテクノロジーが最も関心のあるテーマです。
AIによる健康管理や睡眠管理(ヘルステック)、献立提案サービス(フードテック)が今後、生活の一部に組み込まれていくはずです。
AI、DX、SDGS、高齢化社会などの個別の要因が今後、交わり確実に市場をけん引してメインストリームに躍り出てきます。
この潮流をしっかりと見極め、ご自身のビジネスに取り入れていくことが極めて重要です。
これからの時代は、食と健康です。このメインテーマとサブスクリプションを掛け合わせて新しいビジネスを考察していきます。
前述のようなハイエンドのテクノロジーを使わなくても今後のメインストリームになる可能性がある食と健康市場に参入する方法の解説です。ポイントは、「サブスクリプション」です。
スモールスターター向けのサブスクリプションモデル
海外のとある企業では、800社の化粧品メーカーと提携し、商品サンプルをユーザーに無償提供する代わりに商品のレビューをメーカー側にフィードバックする仕組みを構築しており、月額1000円程度で利用できるサブスクリプション型で運営しています。
ユーザーは、無償提供のサンプリングが気に入ればフルサイズの通常商品を購入するため、ユーザーとメーカー双方にとって利益が得られ、運営側も毎月定期収入となる月額費用の範囲で運営を行うため三方良しのプラットフォームとして成立している点がビジネスモデルとしての価値を生んでいます。
このようなビジネスモデルは、食や健康市場へも裾野が広がっており、
・糖尿病患者向けのスナック菓子
・生理痛に悩む女性向けのケアグッズ
・うつ病患者向けのリラックスアイテム
・ダイエット向けのグルテンフリーフード
・幼児向けの無添加シリーズ
などターゲット層を絞り込んだ上で各商品のメーカーから集めたサンプル品を詰め合わせたアソート品を送るだけで前述の同じようなプラットフォーム型のサブスクリプションが構築できてしまう。
極端な話、メーカー数社から数個程度のサンプル品を集めることができればビジネスのキャッシュポイントは完成してしまう。
サンプル品の詰め合わせ個数は、たった4~7種類程度で構わない。
特に食や健康を増進するために普段、ユーザーが摂取しているものは、ひとつではない。
サプリメントであれば数種類に及びその他、プロテインやお菓子など口に入れるものは多種多様であることから、ターゲットを絞り込んだ上で”どの不(悩み)”を狙い撃ちするのか?を間違わなければ採算が合いやすいスモールスタートのビジネスが比較的、カンタンに構築できる。
最大のポイントは、
・どのターゲットに絞り込むか?
・どの不(悩み)を狙い撃ちするか?
であり、ユーザーの食や健康に対する悩みは年々、細分化されているものの、既製品で事足りてしまっては選ばれないため、より見込み客の解像度が高い関心毎をテーマに選ぶ必要がある。
例えば、ダイエットをしたいユーザーをターゲットにする場合、
1.見た目を細くしたいのか?
2.体重を減らしたいのか?
3.そもそも、肥満の理由が便秘のせいだと認識していて便秘を治したいのか?
でまったくアプローチが異なってきます。
1.であれば、痩身効果のある外用剤、2.であれば食事管理、3.であれば便秘解消にいいプロバイオティクスなどが最適かもしれない。このあたりのユーザー属性をしっかりと絞り込むことができれば、食や健康以外のテーマでも再現性は無限。
あなたは、どのようなテーマでサブスクリプションのスモールビジネスをスタートさせたいですか?
スモールビジネスといっても大化けする事業モデルがサブスクリプションの最大の旨みです。