日本でも必ず需要があるペットビジネスの進化

日本でも必ず需要があるペットビジネスの進化

フード生産か箱モノにリソースがある人向けのペットビジネスの可能性について考察してみた

突然ですが、あなたは犬派ですか?それとも猫派ですか?

日本で買われている犬は700万頭、猫は890万頭だといわれています。
つまり、全世代の約3割はペットを飼っている計算になります。
東日本大震災後に心の不安から婚活市場への関心が急増したのと同じようにコロナによりペットに癒しを求める人が急増しています。

ここに新しいビジネスチャンスが潜んでいます。

人間の平均寿命が伸びているように犬猫の平均寿命も伸びており、14歳前後といわれています。
ペット向けの支出は、高くても良い商品を選ぶ傾向が高まっており、犬の年間平均費用は34万円、猫は16万円。
実は、ペットの世界市場というのは、14兆円の大市場でもあります。

本日は、この大市場にどのように参入していくべきか?を考察していきます。

情報格差がなくなりつつあるペットフード

これまでペットフードは、廃棄される牛や豚などから食用に適さない肉や内臓を粉剤・熱処理して再加工する「レンダリング」という手法に加えて賞味期限の延ばすための酸化防止剤も添加されて製品化されていました。

これにはいくつか理由があり、

・ペットが人と同様に扱われていない風潮
・ペットフードを作る際の最低発注ロットが大きすぎる

などにより、言葉を選ばずにいえば”いかに安く作るか”を目的とした製品開発が主流でした。

しかし、スマートフォンの普及による知識革命やペットに対する優先順位などの変化もあり「人間でも食べられる品質」が求められるようになりました。

特に海外では、ペット関連商品全体では年率25~30%で売上が伸びており、中でも地元産で天然素材を使ったペットフードへの需要の高まりもあり、新規参入の障壁が低くなりつつあります。

人と同じ品質のフードに対する評価

天然魚を原料としつつ、ジャガイモを加えた犬用のクッキーを開発しているイギリスの会社は急成長している例があり、1キロで3000円を超える金額でありながらも、魚に含まれる脂肪酸が健康に与える好影響を期待して購入する人が多いといいます。
まさに、低カロリーでありながら高い栄養価をもつ人間と同程度の食べ物をペットにも分け与える新習慣が生まれようとしています。

さらにいえば、持病を持つ犬に対して獣医との提携により特別フードメニューを提供したり、犬用の冷凍食品まで登場している。

これらのフードは、消費期限を延ばすための防腐剤が使われていないこともうけ、月に5000円前後が平均の犬の食費に対して20000円と4倍の食費となっても問題視しない愛犬家から支持を集めています。

儲けのポイント

ここに面白いデータがあります。

2028年にはペットフード流通の6割近くがネット直販型に切り替わるという衝撃のデータです。
ペットフードは、愛犬が気に入るとリピート購入する確率が高く、定期購入のサブスクビジネスにも適しており、仮に原材料にこだわったとしても高い収益性が見込めます。
人間でも食べられる「人間品質ペットフード」は、鶏肉・ラム肉・野菜・玄米・魚などの材料を飼い主がオプションで追加でき、愛犬の舌に合うフードを見つける喜びも重なりサブスクへの利用者が日に日に増えていく戦略がとれる。

犬や猫以外にもペットとして飼われている動物専用のフードを開発して販売できれば、ニッチ市場であっても解約率が低いサブスク運営は十分可能である点が儲けのポイントになります。

日本でも必要性が高まるドッグデイケア施設

犬を飼っている人の悩みとして多いのが…

自宅を留守にできない

とう悩みだろう。

アメリカでは、飼い主が外出する際に犬を預かり、ストレスが無いように面倒をみるドッグデイケア施設が成長している。
1日数時間の預かりから、飼い主が出張や旅行をする際の宿泊にも対応するほか、スタッフにより監視、お昼寝の管理、入浴、トリミングなどきめ細やかなサービスが付随しているため、「5時間の預かりで3000円、1日預かりで4000円」の価格帯でも利用者が後を絶たない。

日本でも必ずドッグデイケア施設の需要はあり、FCで展開する新興企業の動向を注視したい。

あなたなら、どのような関わり方でペットビジネスに参入していきたいですか?

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