ゾウとアリの違い

ゾウとアリの違い

富の差が何に起因するのかを考察してみた

ビジネスをしていると、巨万の富を得る経営者もいれば万年赤字に苦心している経営者もいます。
この差を生みだす違いは一体何だと思いますか?

経営者ならば必ず一度は疑問を抱きながらも答えが出ない「永遠のテーマ」を深堀りしていきます。

レイ・ダリオ

160億ドルを資産運用する「ブリッジウォーターアソシエイツ」という会社がアメリカにあります。
創業者レイは、18億ドルの金融資産を保有する金融界の巨匠です。

レイが説く人生の3つの段階には、

1.周りに頼りながら学び、成長する段階
2.周りがあなたを頼り、成功を求める段階
3.周りを成功に導く段階

があります。更に、

「自分がこうするべきだ」という意識と同時に「周りの意見に耳を傾け、それが本当に正しいのかを一緒に検証」することが重要だと説きます。

つまり、成功の基礎は、現実を正確に理解することである。
現実を正確に理解するには、一人ではできません。客観視できないからです。
前述の人生の3段階の1番目で「周りに頼りながら学び、成長する」とは…
『周りの従業員の意見を一緒に検証して正しい現実を理解して成長する』ことです。これなしに次の段階には進めません。

ポイント

まず一番最初に決めることは、ゴールです。
そして、ゴールに必要な道具を揃えることです。
道具を揃えるには…

・自分が不得意なことを洗い出す
・洗い出した上で必要な道具を探す

必要な道具とは、人材です。ゴールを達成するために必要だが、自分ではできないことをやってくれる人材。

その人材を選ぶ際には、3つのポイントがあります。

1.価値観
2.能力
3.技術

・価値観が違っていれば一緒に仕事をすることができないため、価値観が合うことは極めて重要です。
・能力によって得意分野と苦手分野が必ず生じる。その能力を見極めることが重要です。
・技術とは、その人がこれまで学習してきた事柄です。

上記の3つを総合して、その人材の価値の源は何なのか?を判定して、「道具」にふさわしいかを決める。つまり、適正人材を集めてチームを作ることが最重要であるということです。

自分に置き換えてみる

早速、自分に当てはめて考えてみよう!

成功には必ず通らなければならない5つのステップがあります。

1.ゴールを決める
2.問題を発見する
3.問題の根源を突き止める
4.解決方法を決める
5.ゴールにコミットして結果を絞り出す

この1~5を繰り返す過程で成功を手にできます。成功とは、巨万の富である。

リアルな現実

中小企業の多くが中堅企業を経て大手企業になりえない理由として、

・ゴールが明確ではない
・ゴールが明確ではないので問題がナニか?を掌握していない
・よって解決策が生まれない
・故に、結果を出すことに一点集中できない

つまり、”なんとなく”やっている企業が多いということです。

モデルケース

そこで、通販企業のスタートアップを前述の内容を踏襲した形で示したい。

ゴールは、年間100億円の売上。
問題は、どのような人材を集めて適切なチームを作るのか?
自分(社長)は、基本的に何もやらないという前提で道具を揃える場合、

・売れる商品カテゴリーのリサーチ人材
→売上の成否は、扱う商品で8割が決まるため、どのような商品を開発するのかを徹底的に調査・検証するチームを作る

・臨床をして独自の価値を生み出す開発人材
→商品の独自性なくてして購入はされないため、どのような価値を商品に吹き込みのかを徹底的に調査・検証するチームを作る

・商品をコンセプトメイキングする人材
→ユーザーは商品ではなく商品のコンセプトを購入している。秀逸なコンセプトメイキングのパターンを洗い出し徹底的に調査・検証するチームを作る

・広告のROASをモニタリングしながら運用(リプレイスやA/Bテスト含む)する人材
→商品群が広く認知されブランド化していくため、より小さなコストで大きな成果を生むために徹底的に調査・検証するチームを作る

どのような人材(道具)が必要かが明確になったため、後は売上アップに向けて一点集中して取り組みます。
実は、このような少数精鋭のメーカー企業がAmazonに参入して短期間で売上を拡大させていたりします。

この場合、Amazonというショッピングプラットフォームを主戦場に年間●●億円をゴールとし、扱う商品カテゴリーは「コスメ」のみ

のように戦い方を絞って自社の武器を決め、必要な人材を集めることでゴールを達成しています。

あなたもゴールを決めてください。そして、必要な人材(道具)を集め、ゴール達成を阻む問題は見つけ解決してください。その過程で富が舞い込んでくるはずです。

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