日本へ押し寄せるお金と民族
円安時代の投資から新しいビジネスアイディアを考察してみた
投資に現金が大切な理由
日本の円とアメリカのドルは、常に表裏一体であり、投資をする人にとってドル建て資産をどう持つかは極めて重要なテーマです。
日本政府も外国債券のほとんどをドル建てで保有しているし、海外の機関投資家も同様である。
ドル建てでみた日経平均株価は、2022年に入ってから28%も下落しており、円建による日経平均の下落幅(8.8%)よりも大きい事実もある。
一方で「現金」の重要性についてもここで触れておきたい。
例えば、アメリカ人が日本の不動産を購入する場合、
アメリカ国内の不動産ローン金利は5%を超えており、東京の新築マンションは平均利回りが2~3%のため採算が合わない。
つまり、円安のおかげで海外の投資家にとっては割安感がある日本の不動産を購入して利益を出すには、キャッシュで購入する必要があるということです。
故に、円安や円高のトレンドがうごめく資本経済において大切なポートフォリオの考え方には、必ず自己資金(キャッシュ)の割合を高めていくことが重要である。
今後、東アジアを中心とした経済社会が確立していく中で自己資金でタイムリーな大型投資をするチャンスが必ずやってくるからです。
海外投資家から見れば、円安の今、自己資金で不動産を購入しておけば、いずれ円高に振れたタイミングでキャピタルゲインが狙えるのは、最もシンプルかつ確実な投資であり、
・ベトナム
・タイ
・ミャンマー
・台湾
など、今後の経済成長の過程で同じようなキャピタルゲインを狙えるタイミングが必ずやってきます。
その時に必要なものは、紛れもなく自己資金です。
今から自己資金のプールを始め、中期的な不動産投資の可能性について模索していくことがシンプルかつ確実な投資で資産を増やすポイントである。
中国の動き
日本のインバウンドの復活のカギを握るのは中国人観光客である。
しかし、航空料金相場が大幅に上昇しており、上海-東京の往復航空券(エコノミー)は平均で40万円を超えています。
さらに、中国政府が感染対策を理由とした旅行者の追跡を強化しており、事実上の「不要不急の出国制限」で旅行が制限されている状況です。
こういった理由から、中国の富裕層の間ではインバウンド消費ではなく、日本の資産を取得するインバウンド投資が注目されています。
日本政府のデジタル改革により、不動産取引における
・押印の廃止
・書面の電子化
・オンラインによる重要事項説明
が認められるようになったこともあり、日本の不動産物件をオンラインのみで購入→契約→決済まで完結させることが可能になっています。
しかも、自動翻訳機の精度向上や不動産取引周辺のサポートサービスも充実し始めている背景もあり、今後、多くの国内不動産がオンラインで日本の物件を海外投資家にオンラインで売り叩いていくようになるはずです。
特に中国は、(実は東南アジアの一部も)土地の所有(私有)が認められておらず、国から土地の使用権を取得する形で住宅を建てています。
(中国の場合は、最大70年の使用権です)
このことが起因して、住宅以外にある意味、”本当の自分の家”を日本の不動産に求めています。
このように中国の投資家は、
・キャピタルゲインを狙う
・自分が所有できる家を買う
といった目的に加えて、日本で商売をするための事業物件を購入したというニーズの3つの強い動機があり日本の不動産市場を漁り始めています。
これからの日本で起こること
日本では高度成長期は経て成熟社会に突入に超高齢化社会を向かえるフェーズにいます。
国内では、成長が頭打ちになり閉鎖感を感じる日本人が多い一方、海外の人達から見れば、長らく先進国の一員としての地位を築き、礼節と安定を備わった国とも見て取れます。
今後、中国人に限らず日本に移住して永住権を獲得するための行動をとる世界の人達が増えることは間違いないビジネストレンドのひとつです。
例えば、日本で永住権を取得する最も確実な方法は、
1.日本国内の中小企業を取得(MA)
2.日本の経営管理ビザを取得
3.定住が認められる
4.日本の社会保険への加入が認められる
5.永住権取得の申請が認められる
6.審査後、永住権を取得
外国人にとって日本の永住権を取得することは極めて困難だが、日本の会社オーナーになることでその難易度は低くなります。
新しいビジネスの苗床
今後、日本には多くの外国人が押し寄せます。
インバウンドをはじめ永住権の取得目的も合わせるとかつてないほど多民族と交わることが日常化してくるでしょう。
・外国人向け中小事業のM&Aサービス
・当該サービスの入り口となるポータル的なサービス
・外国人のMA後のビジネスサポートサービス
など考えればたくさんの周辺ビジネスが想起されます。
あなたは、今後、日本でどのように新しいビジネスを見つけて売上をアップさせたいですか?
少し先回りをして種をまくだけできっと大きな花を咲かせるビジネスに成長させることができるかもしれません。