「狙ってバブル前に種をまく」研究シリーズ(3)

「狙ってバブル前に種をまく」研究シリーズ(3)

アート投資は金持ちを生みだす投資になり得るのか?について考察してみた

日本でも盛り上がりをみせる現代アート投資。
若きITベンチャーや余剰金を余らせた国内の富裕層から注目を浴びている投資のひとつです。
アートというとヨーロッパの資産家が豪邸に飾るインテリアのイメージがありますが、なぜお金持ちがアートを好むかご存じですか?
真のお金持ちは、先祖代々から一族の資産を減らさずに継承していく責務があります。
乱高下する資本経済下では、現金や株式への投資は、不確実性と不安定化が常に生じる金融市場の影響により時にリスク資産になりかねません。
そこで、何代にもわたり資産を継承しながら総資産を増やし続けている資産家が古くから信頼を寄せている投資対象が「アート」です。
欧米の資産家は、昔から現在も、そして未来永劫、世界中の『絵』に対する投資に熱心なことはあまり語られません。
前回の記事で指摘した通り、今後、いくつかの国で経済発展を迎え、バブルに突入します。
しかし、その多くのの国は、まだまだ民主化が進まずに直接投資ができない環境化にいます。
バブルが発生する条件をもう一度、確認しておきましょう。

1.不確実性
最も重要なことが「不確実性」です。
どうなるかわからない不確実な面が大きければ大きいほどバブルを生みだす原動力になります。

・技術的に実用されるのか?
・規制に網をくぐり抜けられるのか?
・特許の関係でローチンが無事にされるのか?
・永続的なビジネスモデルなのか?

など、不確定要素が高いことがバブル発生の第一条件です。

2.直接投資の窓口が開かれている
「1.」に対して直接的に投資ができるか否かが重要です。
例えば、EV車がバブルの種だとした場合、トヨタ株に投資をしてもEV事業に投資したことにはなりません。
このようなものは一般投資家にとって実りのあるバブルには成り得ません。

3.ナラティブ(物語)を通した思い込み
現代の問題点や強い不協和に対して解決に糸口となる分かりやすい技術、エポックメイキング(旧態依然から革新的な新世界につながる)な出来事は人々を惹きつけます。

4.投資初心者
過去の苦い経験、例えば株式が暴落して大損した記憶などの前例的な失敗(負の)イメージがなく、初心者が群がることが第四番目のピースです。

この中で新興国投資において大きな壁のひとつになるのが、「直接投資の窓口が開かれている」か否かです。

そこでお薦めしたいのが「絵」への投資です。

どこの絵を買うべきなのか?

結論を先に申し上げると、ミャンマーです。

インドと中国の間に位置する国であり、今まで軍事政権下で民主化されていなかったことが原因で外国資本(投資)が入ってこなかった状況がアウン・サン・スー・チー氏の活動により民主化が進み経済が発展してきています。
しかし、今現在は外国資本がミャンマーの土地や株を購入することができません。しかし、絵を買って日本に持ち帰ることは可能です。

しかもです!
ここ数年で経済発展を遂げた中国、フィリピン、ベトナム、インドネシアのアートは、億の値を付けているものが沢山あります。

つまり、経済発展と連動して絵が値上がりするという相関性が歴史から学べるということです。
絵は、言うまでもなく全投資商材の中で値上がり幅が一番大きい投資です。
ZOZOの前澤さんが110億円で購入したバスキアの絵は、20年前は170万円でした。
しかも、絵は一度、売買価格が付くと”上がっても下がらない”特殊な投資商材でもあります。

誰が絵を買っているのか?

例えば、経済発展を遂げた中国では、国内に絵を含む文化遺産が世界に買われてほとんど残っていません。
しかし、中国国内でお金を持ち始めた富裕層が世界から”それ”を買い戻す動きが盛んです。中には数十億円で買い戻された絵があるくらいです。

しかも、富裕層は常に余剰金を何かに投資したいと情報を漁っています。
つまり、発展途上国の絵は、20年後には、

1.国内で成りあがった富裕層
2.新しいオルタナディブ投資をしたい世界の資本家

によって競売(オークション)され、破格の価値を生み出します。

あなたも是非、トラックレコードがある絵を購入して数年後のキャピタルゲインを得てみてください。

大金持ちになるには?

大金持ちになるのは、絶対にオルタナディブ投資が必要です。

日本国内でお金持ちになる方法は、次に示す2つないしは3つしかありません。

1.IPO
会社を作り事業を成功させて上場する

2.M&A(バイアウト)
会社を作り事業を成功させて会社を売却する

3.二段階エグジット
会社を作り事業を成功させて会社を売却。その後、売却した会社を買い戻した上で再度、売却。売却した会社の株を10%ほど保有し続け売却益と共にインカムゲインを得る。

あまり語られていませんが、一代で大金持ちになった人は、必ず上記の3つのいずれかの方法かオルタナティブ投資によるキャピタルゲインで大金持ちの仲間入りを果たしています。
つまり、事業収益単体で大金持ちになることは難しいということです。

理由は、日本の税制制度にあります。

例えば、会社の事業が軌道になり大きな売上が上がっても…

資本金1億円以下の法人実効税率は、36.81%です。
利益を沢山上げても約4割は税金で徴収されてしまいます。

4割近く税金で徴収され、個人の給料には所得税として、累進課税がされて最高税率が45%です。住民税10%を合わせると55%の税金を徴収されてしまいます。

法人の課税所得と個人の給与所得を合算することはナンセンスですが、単純計算すると…

月収333万円(年俸が約4000万円)以上の社長さんで91.81%の税金が徴収されている計算になります。

結論を申し上げれば、

・営業外収益を目的としてオルタナティブ投資をする
・個人の資金でオルタナティブ投資をする

以外に一代で大金持ちになる方法はないということです。

これが日本で富裕層を目指す人が理解しておかなければならない現実です。

さぁ、あなたも確実性が高いオルタナティブ投資を探して種をまくことで20年後には一代で財を築いた大金持ちの仲間入りを果たしてください。

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