オークションを利用して新事業ネタを探してみる
おいしい業者オークションを見つけるための情報収集の仕方を解説してみた。
身近にある「金の成る木」
「レアメタル」と聞いてあなたはどんなビジネス展開を想像できますか?
歯科医院では、入れ歯などから必ずスクラップが生じます。
これらは金、銀、プラチナ、パラジウムなどのレアメタルが素材になっていて換金価値があります。
例えば、エアコン修理屋さんが無料でエアコンの引き取りをしてくれる理由は、エアコンに内蔵されている銅などの「有価物」に価値があるからです。
(2021年現在、銅のレートは過去最大の値上がりで推移しています)
同じように歯科医院においてもレアメタルの元になる有価物が毎日生まれています。
しかし、歯科医院では患者から採取した有価物の正確な価値がわからないため、医療廃棄物業者に依頼して換金している現状です。
どのようなレンジで買取金額が決まるかは、金属の精錬を自社で行っているか否かによっても変わってきますが、地金相場の90~95%で買い取ることが多いようです。
歯の詰め物の一般的な内包物は、
・金12%
・パラジウム20%
・銀50%
・銅18%
の含有率となっていていずれの金属も相場が高騰しているため、仮に患者から採取したスクラップが130g貯まると現在の相場で約30万円の買い取り値が付いています。
日本の歯科医院は、全国で68,000件以上あるため市場規模としては多いに期待できるボリュームであると考えられます。
このようなアプローチで考えると、レアメタルの含有量が最も多いものを買取の主品目に据えることでリユースビジネスの成功率を高めることが可能です。
何だと思いますか?
それは「パソコン」です。
デスクトップ型のパソコン1台あたり2,146円分のレアメタルが使われています。
しかし、一般家庭からの回収には「一般廃棄物処理業の許可」が必要で認定のハードルは極めて高く、巷で営業をしている業者のほとんどは非合法である場合が多いのが実情です。
(認定には、回収→分別→再資源化までの工場体制を整えた上で、環境省・経済産業省の立ち入り検査を定期的に受ける必要がある)
そうした理由から、不用品回収業者や買取業者の一部はインターネットで広告をしない代わりにチラシを用いて集客していたりします。
このように廃品買取ビジネスに対しては国の認可ありきの業界であり、利権ビジネスのひとつでもあります。
業者オークションの見つけ方
オークションを利用した錬金術とは?でも少し触れたように「業者オークション」で一度検索してみてください。
世の中には多くのモノが業者間で取引(オークション)されて僕たちが気軽に買えるような形で販売されています。
新しい事業ネタは、必ずしも新しい商品や仕組みを作ることだけではありません。
一般的に知られていないオークションを見つけてそこに利確モデルが内在するか?を注意深く探っていくことが新事業のアイディアを固める第一歩です。
(利確モデルについては、オークションを利用した錬金術とは?を参照)
どのように業者オークションを見つけるのか?そこコツを少しだけ伝授させていただきます。
官公庁オークションにアクセスしてみてください。
全国の自治体が出品するちょっと変わったオークションで2種類の窓口があります。
税金などの支払いを滞納している人の財産を差し押さえた際に徴収した差し押さえ品が出品される「インターネット公売」、自治体の不用品が出品される「公有財産売却」のオークションがあります。
(インターネット公売は年に8回、公有財産売却は年に6回開催されています)
これらのオークションで高額入札または入札数が多い品目を頼りに業者オークションを探してみてください。
穴場の業者オークション会場が見つかるかもしれませんよ。
新規ビジネスの成否は、どの市場に参入するかで8割が決まるといわれています。
このブログでは、新規ビジネス成功に貢献できるような内容を考察を踏まえてお届けしています。