ゴール設定の妙技
行動こそが運を引き寄せる事実について考察してみた
このブログで「運」について何度か記事にして紹介しています。
この世には必ず運があることを信じているからです。
例えば、不動産関連業界に就職した2人の青年の内、1人は戸建て販売の会社へ。もう1人は土地と建物を一緒に扱う販売の会社に就職しました。
前者の会社の経常利益は2000万円。後者の会社の経常利益は2億円です。
もちろん歩合制の有無やノルマの縛り、給与形態などで個人の給与は異なりますが、単純に儲けが2000万円の会社と2億円の会社とでは支給される給与に差が出ることは明確です。
この2人は、同じ不動産会社へ就職しましたが給与に差が生まれました。しかし、能力の差は誤差の範囲に留まっています。
つまり、どの業界・業種・会社を選ぶかで給与に差が生まれる事実は、単純に2人のリサーチの能力だけが起因したとは言い切れません。
いつ、いかなる時に、どのような判断基準で選択したのか?は、能力の差ではなく、「運の差」ともいえます。
本日は、運について科学的な知見で解説していきます。
幸運という運は自分次第
一般的に運とは、”向こうからやってくる得体のしれないモノ”という認識で広まっていると思いますが、
実際に運を掴める人というのは、運は”自分の行動次第で変えられるモノ”と捉えています。
世界一のフォーレン・バフェットは、株式投資を「見送り三振がない世界」と比喩しています。
野球では、ストライクボールを3球見送ると三振になりますが、株式投資は、どの株価を買うのか?いつ買うのか?いつ買わないのか?を自分で判断することができ、我慢しながらコツコツと試行錯誤を繰り返すことができます。
その過程で商機を見出せますが、多くの不運と自認する者は運任せで大きな賭けに出て損失を被ります。
つまり、運とは計画された行動に先にある果実ということです。
行動なき者に未来はない
ここである飲食店の経営者の話をしましょう!
ある地域で数店舗を展開する飲食の会社から独立。同じドミナントエリアに前職の社長から融通された立地で1号店目をオープンさせました。
同じドミナントエリアのため、オープン当初から順調に客足が伸び、2号店目と3号店目は既存店舗を買収。そして、4号店目は実質的に初めてフルスクラッチで新規オープン。
結果、4号店目は1年も持たずに閉店に追い込まれました。
この社長は、運がいい。1号店目は好立地で譲ってもらい、2~3号店目に買収した店舗は結果的に黒字です。しかし、新規オープンの4号店目は苦戦しスクラップに追い込まれました。
ここで運の正体を解き明かしていきましょう!
1号店目を好条件で契約できたのは、店主が今まで前職の社長と築き上げてきた信頼関係の賜物です。
2~3号店目は、1号店目の順調な経営のお陰で舞い込んできたラッキーパンチです。
4号店目は、新規開業の経験がなく、最初からうまくいかないのは当然です。
つまり、この店主は、パーソナルな魅力や人間関係の構築のおかげで1~3号店目までは軌道に乗せることができましたが、新しいビジネスを築く能力は今のところナイということです。
この店主は、残念ながら飲食店で売上を上げるための行動をこの間、していませんでした。
起こした行動は現実を変化させる
全ての行動が運を引き寄せることはありません。
但し、起こした行動のいくつかは確実に状況を変化させます。
つまり、どのような現状をどう変化させたいか?によってとる行動が違うことに気が付かなければいけません。
前述の例でいえば、収益店舗を買収して自社の売上にするには、人間関係にフォーカスした行動をしなければいけないし、新規オープンで売上を得たいのであればスタートアップでマネタイズするための行動が不可欠です。
どのような目標を掲げるか?で必要な行動が変わってくることを今一度、しっかりと認識する必要があります。
あなたは、どのようなゴール設定をお持ちですか?ゴールが明確になればゴール達成にふさわしい行動が見えてきます。