二発当てれば大金持ちになれるのか
IT長者を参考にカルピスの原料を作る方法を考察してみた
IT業界の猛者たちの簡単な経歴と現在地から第二の収益の柱を作るための必要な知恵を考えてみたいと思います。
IT業界には、テクノロジーの進化を示すバージョン管理の方法があり、それを模したIT市場の遷移をWeb1.0→Web2.0→Web3.0というように進化の過程をセグメントしています。
現在は、Web3.0と言われています。
Web1.0はインターネット黎明期であり、Web2.0は現在、Web3.0は現在を含むブロックチェーンやメタバースなどの世界を表します。
これから紹介するIT長者の藤田晋氏(サイバーエージェント)や堀江貴文氏は、Web1.0から今も尚、IT業界で活躍する猛者であり、それ以外の猛者は主にWeb2.0のフェーズで頭角を現したIT長者です。
簡単な経歴と現在の様子を見ていきましょう。
・藤田晋氏(サイバーエージェント)
インターネット黎明期に堀江貴文氏が作ったサイバークリック(バリュークリック)という広告システムを営業で売り込む広告代理店からスタート。
その後、アメブロなど数々のWEBサービスを展開して事業規模を拡大。
・堀江貴文氏(ホリエモン)
インターネット黎明期にHP制作・管理運営事業で起業。
その後、旧ライブドア社から営業権を取得して代表取締役に就任。2005年から宇宙旅行ビジネスプロジェクトを開始。
会員制オンラインサロンや知名度を生かしたコンテンツの複製でお金を稼ぎ、ロケット開発につぎ込む実業家です。
・佐藤航陽氏
ビックデータ解析を中心としたアプリ収益化プラットフォームを運営するメタップスを創業。
その後、決済サービスや時間を売買する「タイムバンク」、衛星データを活用した宇宙ビジネス関連のAIを開発するなどWeb2.0~Web3.0にかけて先進的な思想哲学でけん引する若きリーダー的存在です。
・前澤友作氏
アパレル商品を取り扱う通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ社の創業者。
2019年にヤフー傘下(M&A)に入り、夢だった宇宙旅行を叶える。
稼ぎ方は人や企業によってバラバラ
人や企業には、必ず強みがあります。
堀江貴文氏や前澤友作氏は、知名度が高くセルフブランディングによって人を集める力があり、人が集まるところにお金が集まるため、第二の収益の柱を作る必要がありません。
前澤友作氏に限って言えば現金で2000億円前後はあると見られているため、金のことよりも『自分のやりたいこと』にフォーカスしているはずです。その点は堀江貴文氏と共通するところでもあるでしょう。
一方、佐藤航陽氏は聡明な頭脳と先見性の高さから多くの出資が集まります。
第二の収益の柱を作るというよりは、”あらゆるテクノロジーや仕組みを利用してこの世界の正体を掴みたい”という『自分のやりたいこと』にフォーカスしているはずです。
最後に藤田晋氏。
ギミック、いわゆる「人をやる気にさせる仕掛け」を作る名人で設立から5年後の2003年に「社内制度」の強化に着手したおかげで2021年現在、連結売上は4,500億円、子会社の数は115社、年間で1,000件以上の新規事業アイディアが社内から次々と生まれる特質的な企業です。
番外編で紹介するのは柳井正氏。ファーストリテイリングの創業者です。
自社で企画~製造まで一気通貫でファンションというコンテンツを作り出せるSPA形態を構築しています。
藤田晋氏が率いるサイバーエージェントと柳井正氏が率いるファーストリテイリングの共通点は何だと思いますか?
ここに第二の収益の柱を作るヒントが隠されています。
答えっぽいもの
よく資産形成において”お金に働いてもらってお金を増やす”といった格言のようなものがありますが、
以前のブログでも触れた通り、例えば3億円の個人資産でお金を増やす場合、
国債と不動産のハイブリッド投資によて年5%の利回りで運用できた場合、年間のインカムゲインは、1500万円です。
しかし、3億円を投資に回せる人の生活水準を考えれば年間で1500万円程度の支出はよくあることです。
つまり、「お金でお金を増やすことはできないけど、減らさずに済む」ことができるというのが正しい理解です。
あるいは、このブログでも再三、オルタナティブ投資について触れてきましたが、例えば60億円以上の現金を資産としてもつ超富裕層であってもビットコインに投資をして10億円の損失を出したりしています。
仮に前述の暗号資産のようなオルタナティブ投資が成功したとしてもキャピタルゲインで得られる収入は数年後の1回だけです。
つまり、第二の事業の柱を求めつつ大金持ちになりたい人は、数億円程度の余剰資金をオルタナティブ投資にあてるのではなく、違うものに再分配しなければ真の意味で大金持ちにはなれないということです。
では、どこに資金を投入すればいいのか…
それは、自社で現在、成功しているビジネスを『インフラ化』することです。
この場合のインフラとは情報やモノの流通網のことです。
2つ例を挙げましょう!
1つ目は、投資ビジネスを生業にしている会社。
自社で販売している1つの商品を紹介制度によって色々なルートを開拓して流し込みます。
例えば、士業のビジネスを買収したり、提携したりしてそのビジネスが既に持っているクライアントに紹介します。あるいは、投資に関連のあるビジネスを買収又は提携して紹介制度を併設して購入を促進します。
1つの商品を流し込んだ後は、2つ目の商品、3つ目の商品…という具合に各ルートへ流し込むことで”グルグル”と循環させてお金を生み出します。
この場合のインフラ化とは、
・2つ目の商品、3つ目の商品…と”金のなる木”を次々と生み出す仕組み
・秀逸な紹介制度の仕組み
を社内に構築することです。
2つ目は、化粧品や健康を生業にしている会社。
自社で開発したコスメを海外の貿易ルート(輸出ルート)に流し込みます。
自社で開発したコスメ以外に他社で埋もれている”隠れた逸品”を全量買い取りして海外バイヤーに売り込みます。
このフローでタイムリーに商談成立させ毎日のように入金が入ってくるような体制を構築します。
このようなフローの典型的な例は、ブランド買取のリユースビジネスです。
顧客から買い取ったブランド品は、業者専用のB2Bのオークションに出品し即現金化しています。その間、24時間以内です。
つまり、毎日、自社の扱っている商品が二次流通網に流れることで毎日、入金が入る仕組みになっています。
このような自社ならではの「インフラ=儲かる仕組み」を独自で作り上げることが何よりも優先して着手するべきタスクです。
あなたなら、どのようなインフラ構築で第二の収入の柱を作る必要がないくらいの収益を得てみたいですか?