幸福とイノベーションの源泉
運を呼び込みイノベーションを起こして幸せになる方法を考察してみた
このブログでは、(ゴール設定の妙技)や(無名な人が大成功する運とは)、(お金持ちになる人の特徴(1))の記事で運について考察をしてきました。
改めて運は、確実に幸せやイノベーションの種でありながらもその重要性が軽視されがちです。
あなたは今、成功していますか?
成功しているか否かを一度置いておいて、成功には運がどの程度(何パーセント)関わっていると思いますか?
成功要因のほとんどが「運」
あるシミュレーションをご紹介します。
前提条件は、次の3つです。
1.成功の95%は実力、運が影響したのは5%
2.すべての人が似たような能力を持っている
3.すべての人が似たような幸運に恵まれる
この前提でシミュレートした場合…
→競争相手が1,000人だと似た能力の中でも最も長けた能力を持つ者が55%の確率で勝利(成功)する
→競争相手が100,000人だと勝利(成功)する確率は13%以下になる
という結果になります。
もし、あなたが成功するため「運」の比率を仮に5%ではなく50%だとお考えであれば、能力が成功に影響する確率はたった数%になります。
つまり、成功には能力ではなく運が必要であるということです。
合成の誤謬(ごびゅう)
人は何かをするときに具体的にどんな方法でどのくらいの難易度でどのくらいの時間がかかるのか?などを無意識に予見します。
一方、幸福やイノベーションは、前述のような制約を受けずに自由な思想世界から生み出されるものです。
アナロジー思考によって生み出されるイノベーションの源泉は、レイヤー(階層)の違う記憶の合成である。
『合成の誤謬』という言葉がありますが、最も確からしいファクトを積み上げるだけでは変革をもたらしません。
理由は、1を足し続けると100になる。100になるにはある程度の時間がかかるが、確実に100になる。しかし、1に100をかけると短時間で100になる。この100は異次元のレイヤーの記憶を示唆します。
つまり、1にかける”ナニカ”を見つけることがイノベーションの近道ということです。
その”ナニカ”は、記憶です。
しかし記憶のほとんどは記憶されない。
記憶される記憶を多く記憶することがアナロジー思考でイノベーションを生み出す源泉であるにも関わらず…
記憶される記憶は、行動が伴うものである。
行動した末、強く刺激されたものが記憶に残る。
つまり、自分にとって強い刺激となる体験をしなければならないということです。
これには試行回数が必要です。
結論は極めて単純なもので、行動するということ。
好奇心はイノベーションの源泉
「天才はイノベーションを生み出す者」と仮定した場合、天才になる方法は既に科学的に明らかになっています。
それは『好奇心』を持つことです。天才と凡人を分けるのは好奇心の有無だけ。
好奇心は誰でもインストールすることができます。その13の方法をご紹介します。
・海外の記事を読んでみる
・今まで見たことがないジャンルの映画を見てみる
・SF小説やノンフィクション小説を読んでみる
・日記を書いてみる
・人生の目標について考えてみる
・時には自分に対する質問を紙に書き出し答えてみる
・瞑想をしてみる
・行ったことがない博物館や美術館に足を運んでみる
・食べたことがないメニューをオーダーしてみる
・あるテーマについて友人に質問してみる
・今まで参加したことがないイベントに参加してみる
・積極的に多種多様な人との関わりをもってみる
・一日の終わりに頭に浮かんだフレーズを紙に書き出してみる(アナロジー思考の誘発)
好奇心を向ける対象の中で最も大切なものは、他人への関心です。
他人は、時に不運も一緒に連れてくる存在ですが、自分とは違う他人が触媒となり、幸福やイノベーションのきっかけになることはよくあることです。
他人との関わり合いを否定しないことも重要な視点です。
まとめ
これまで話したような好奇心や人との関わりについてあなたはどうお考えですか?
普段とは違う行動をしてみる。他人と積極的に関わってみる。そのような日常を過ごしていくと「混沌」としてくるはずです。
つまり、区別が立たず物事が入り混じっている状態です。(スケールも抽象度も実現可能性もバラバラな状態)
平たく言えば自分が何をやっているのかさえ見失ってしまう状態。頭の中が整理されていない状態であるとも言えます。
そんな時は、一日の最後に、一人だけの時間(空間)を設けて頭に浮かんだフレーズをノートに書き出してみてください。
記憶同士の思わぬ結びつきによって新たな”ナニカ”が生まれるかもしれません。
実はこのような一連の作法が運を呼び込み、イノベーションを起こし、幸福感に包まれていくのです。
あなたは、どのようなイノベーションを起こしてみたいですか?