時代の変化に合わせて新ビジネス
市場の潮目を見抜いて新しい投資先を考察してみた
昨今、先進国を中心としてインフレが加速しています。
コロナ禍が終焉を迎え、購買行動も復調の兆しがある中、コロナ禍で滞留した在庫を値引きすることでデッドストックを回避する動きが小売業の間で必死に行われています。
在庫ビジネスである小売業は、仕入れロットを抑えつつ、回転率を上げることがセオリーとされてきましたが、物流の遅延と運賃の値上げに加えて仕入れ単価も上昇している状況において仕入れられる時に在庫を多めに保有する方針が見直されています。
理由は、インフレ期は、品不足によって価格が高騰していくため、売れる商品に限っては在庫を増やしていくことが賢明だからです。
この流れから、在庫を保管する倉庫の需要が高まることが予想されます。
既にアメリカでは、2019年には1平方フィートあたり賃料が6.51ドルあったが、2022年には賃料8.70ドルまで上昇しています。
一方、リモートワークの普及によってオフィス面積の縮小を行う企業が増えていることから倉庫需要と相反する形でオフィス物件の需要はシュリンクしている状況です。
新たな投資先
商業不動産を扱う投資家にとっては、市場の変わり目であり、投資に大きなインセンティブを与えてくれそうなのが倉庫需要です。
また、廃業して次の用途が見つからない大型店舗などを倉庫として再生するビジネスも注目されつつあります。
さらに…
250~5000平方フィート(約23~465平米)までの広さで極小、小型、中型、大型の倉庫タイプがあり、電源ユニット、Wi-Fi、荷積み用のフォークリフト、パレットジャッキなどの設備、簡易的なデスクワークができるスペース、打ち合わせ用の会議室などを設置してメンバーは24時間年中無休で利用できる「共有倉庫」なる新ビジネスも登場してきています。
いわゆる「シェアリング倉庫」の需要は、中小のEC業者の成長や個人の副業者の急増により、今後の市場が拡大していくとみられています。
さらに、リモート化が進み、自宅スペースを確保する目的でレンタル倉庫を活用する人は年々増え続けており、手軽な狭いスペースは月額4000円程度から利用できるため、手狭になった自宅を引っ越すよりもトランクルームに不要な物を収納するほうがトータルの家賃コストは安くなるため、”スペースにお金を払うこと”が日本でも浸透してきています。
今後の消費行動
今後、しばらくはインフレが続くことが予想され、多くの人が節約に対して関心を強く持ち始めています。
その一方、節約の反動で購買行動にベクトルが向くことも多く、その中心的な消費は、自分の”心が喜ぶコト”に向かっています。
あなたは、どのようなことにお金を使っていますか?
収入の差に関わらず、消費の根本は、より快適に、より心地よく過ごすための”ナニカ”にお金が使われています。
ご自身の心が乱れ、どうにかしてその心を鎮めたい。そのために必要はものはなんですか?
日々のご自身の情動に気にかけることで、案外、カンタンに必要が高まっている商品案が見つかるかもしれません。
多くの人が求めているものを安く作り、世界中で販売する。
この薄利多売ビジネスこそが会社を最も大きく成長させる原動力です。
あなたの身近なお困りごとの中から会社を成長させる種を見つけてみてください。