人が大きな売上の基礎を作る
売上の源泉であるチーム作りに欠かせない考え方について考察してみた
世の中の中小零細企業のほとんどが赤字で苦しむ中、ごく一部の小規模事業者の中には10億円を超える売上を誇り、安定経営をしている稀有な会社もあります。
しかし、従業員数5人以下で100億円や1000億円の売上を上げる企業は恐らく存在していません。
これを前提に少数精鋭で高利益を達成してきた会社の代表者にとっては、さらなる成長のために積極的に人材を採用することに難色を示しやすい傾向があるものの、現在の売上規模や利益額の10~100倍をめざすには結局、「人」の動員が不可欠なことは薄々理解しているはずです。
この記事では、100億円や1000億円の売上を上げるには、やっぱり「人」が必要であり、人からなるチームをどのように育てるのか?
についてヒントとなる内容をつらつら書き綴りたいと思います。
体系的ではないかもしれませんが、読み終えた時には、やっぱり「人」をどう使うかだよね!となっていただけるようなきっかけになってくれたらと思います。
あなたにとって「成長」とは
この質問にあなたはどのように答えますか?
読み進めるのを一旦止めて一度、考えてみてください。
私は、この質問に「思い込みを捨てられた時に感じるもの」と答えました。
あなたは、どのような答えを出しましたか?
成長の本質は、次の3つです。
・成長とはなにか?
・成長を阻害するものはなにか?
・成長を促進するものはなにか?
まずは、1つめの成長とはなにか?について解説します。
成長とはなにか?
次の図をみてください。
アイスバーグモデルといいます。
簡潔に結論を言えば、一番上に表出している氷山の一角という名の成果は、各3つの要素の上に成り立っていることを示した図です。
10億円企業と1,000億円企業の違いは、組織の中の人の成果の大きさが100倍違うことを意味します。
つまり、一番上の成果の大きさが違うということは、各3つの要素の大きさも違うということです。
成果の大小を決める土台となるのは、「想いや意識」です。
故に、この土台を大きくする術を持つ者こそがより大きな成果を得ることができます。
成長を阻害するものはなにか?
それは、「ブレーキ」です。
別の言い方であれば「思い込み」です。
分かりやすい例で言えば…人は、
金持ちになりたい!と思いつつ、心のどこかでは自分には無理かも…
という風にアクセルを踏みながら同時にブレーキも踏んでしまっているものです。
1,000億円企業になるには絶対に組織作りに着手しなければ到達できません。
1,000億円企業を作りたい(アクセル)けど、人を雇うのはな(ブレーキ)…
規模や種類に違いがあるものの、ほとんどの人が潜在的に強いブレーキをかけてしまっているせいで、なかなか自分が理想とするゴールに到達できません。
これを解消するには、覚悟と期限を決めてアクセス・オンすることです。
1,000億円企業がゴールなら、2年間という期限を決めて組織作りに没頭してみてください。
フルスロットルで組織作りというKPI(中間目標)を設定して、1,000億円企業というKGI(最終目標)の達成に手ごたえを感じられるかチャンレジしてみることをおすすめします。
成長を促進するものはなにか?
成長する人としない人の違いは、成長のエンジンとなる土台、つまり、成果の源泉である「想いや意識」に影響を受けています。
もう一度、アイスバーグモデルを見てください。
あなたがビジネスをする動機は、何ですか?
その動機は、そのまま「想いや意識」となります。
“お金持ちになる”のが社長であるあなたの動機であり、想いや意識であれば、同じようにお金持ちになりたいという意識が強い人を集めてチームを組みます。
強い意識は、行動を駆り立て試行回数を増やします。試行回数の増大に比例して能力(スキル)が養われ、成果が得られやすくなるものです。
アイスバーグモデルが意味しているのは、そういったメカニズムです。
つまり、お金持ちになりたいなら、お金持ちになりたいと強い思いをもっている人間を高い報酬で雇うことです。
そもそもお金持ちになりたい人が先にある程度、小金持ちになれば試行回数(行動)が増えます。試行回数が増えれば能力が上がり成果に結びつきます。
実は、時価総額で数兆円規模のグローバルカンパニーの役員(社長の右腕や左腕)は、額面ベースで代表取締役CEOの給与より高い報酬が支払われていたりします。
つまり、マネーファーストです。
人選を間違わない前提ではありますが、現状を打開する唯一の方法は、社長である自分と同じ思いを持つ人間と同じ方向を向き試行回数を増やしていくだけです。
あなたは、どのような人材を隣に置いて自分の想いをより膨らませて人生を謳歌したいですか?