マネタイズに欠かせない3つのポイント

マネタイズに欠かせない3つのポイント

競合リサーチからマネタイズに必要なポイントを考察してみた

新規で事業を立ち上げる際は、絶対にハズしていはいけない3つのポイントを探るべく、

競合サイトのリサーチが欠かせません。

この記事では、化粧品業界に参入する際のリサーチ法を参考にマネタイズ(収益化)に必要な3つのポイントを探る感覚を養ってもらうための内容です。

尚、次のリサーチ結果は、2021-2022年の売上高を参考にしています。
(B2C企業だけをピックアップ。例えばOEM企業などはリサーチ対象外としています。)

化粧品業界ランキング

19位:フォーシーズHD
化粧品や着圧のボディーメイク商品を国内・海外のドラッグストア・バラエティショップなどの量販店舗へ卸販売をしている会社です。
自社ブランドは、約7ブランド。売上は、24億円。

18位:アイビー化粧品
インターネット販売はせずに代理販売店経由で化粧品や健康食品を販売している会社です。
自社ブランドは、約9ブランド。売上は、35億円。

17位:アジュバンHD
国内外の美容サロンへの卸販売を中心に化粧品を製造販売する会社です。
自社ブランドは、約26ブランド。売上は、44億円。

14位:ハウスオブローゼ
自然派化粧品と海外ブランドの香水を中心に販売する会社です。
国内に4形態のバラエティショップを展開している。
自社ブランドは、約42ブランド。売上は、112億円。

15位:ハーバー研究所
無添加化粧品を中心に販売する会社です。
社名であるハーバーの名をブランド名に据え100前後の商品展開をしている。
自社ブランドは、1ブランド。売上は、129億円。

12位:ナリス化粧品
自社の化粧品を国内外で販売、OEM製造も手掛けている会社です。
訪問販売と海外の店舗販売に力を入れている。
自社ブランドは、約17ブランド。売上は、205億円。

11位:新日本製薬
化粧品の他、医薬品や健康食品も開発販売をしている会社。
インターネットでの販売が中心。
自社ブランドは、約1ブランド(パーフェクトワン)。売上は、338億円。

11位:日本メナード化粧品
CMでもお馴染みの化粧品ブランドです。
フェイシャルサロンの自社ブランドの融合で展開している会社です。
自社の主要ブランドは、約6ブランド。売上は、426億円。

10位:ノエビアHD
台湾、カナダ、アメリカでも販売拠点をもつ化粧品販売会社。
自社ブランドは、約8ブランド(化粧品)、約2ブランド(医薬品)。売上は、512億円。

7位:マンダム
ギャッツビーのお馴染みのマンダム。
主力ブランドのギャッツビーは、日本をはじめインドネシア・台湾・シンガポール・香港・韓国・マレーシア・フィリピン・タイ・ベトナム・中国・インドでも販売。
自社のブランドは、約6ブランド。売上は、573億円。

6位:ファンケル
ファンケルでお馴染みの化粧品を販売する会社。
ファンケルブランドの化粧品は、香港・中国・台湾・シンガポールでも販売。
中国ECサイトや中国動画サイト、Amaoznサイトなどネット集客に力を入れている。
自社の海外展開ブランドは、約5ブランド。売上は、588億円。
https://www.fancl.jp/about/global/index.html

5位:DHC
化粧品の他、サプリメントとして有名な会社です。
化粧品は、アメリカ・カナダ・タイ・インドネシア・イギリス・フランス・ベルギー・オランダ・ドイツでも販売。
DHCという社名が既にブランド化されているが主要ブランドは、約4ブランド。売上は、901億円。

4位:ポーラ・オルビスHD
ポーラレディーは有名です。
販売員と顧客とのエンゲージメントに力を入れ高い化粧品を長く愛用してもらう戦略で大きくなった会社です。
エンゲージ(関係性)とLTV(ライフタイムバリュー)の相関関係を深く理解した事業展開が特徴。
自社のブランドは、2ブランド(ポーラ、オルビス)。売上は、1786億円。

3位:コーセ
雪肌精でお馴染みの会社です。
中国・香港・シンガポール・韓国・台湾・タイ・マレーシア・インド・インドネシア・アメリカ・ブラジル・タルロでも販売。
自社のブランドは、70ブランド以上。売上は、2249億円。

2位:花王
化粧品のビオレやニベア、整髪剤のケープ、洗濯洗剤のアタックやエマール、ハミング、消臭剤のリセッシュ、清掃用品のクリックなどメガヒット商品を連発している会社です。
中国・香港・台湾・ベトナム・マレーシア・シンガポール・インドネシア・アメリカでも販売。
自社のブランドは、約80ブランド以上。売上は、2393億円。

1位:資生堂
ほとんどすべてのメーカーが日本で研究開発をして世界各地に広げる「ハブ&スポーク体制」ですが、資生堂は世界6ヵ所の研究拠点で研究開発をする「マルチハブ体制」。
日本・アメリカ・フランス・中国(2カ所)・シンガポールに研究拠点があります。
研究所員数は、世界で1200人。
「多様な知と人の融合」をコンセプトにグローバルイノベーションセンターとして研究開発で得られたエビデンスをもとに商品を開発できるのが最大の強みです。
資生堂という社名が既にブランド化されているが主要ブランドは約28ブランド。売上は、10351億円。

リサーチを終えて

リサーチを経て感じることは…

資生堂だけが1兆円を超えている理由は、やはり中国人からの信頼を勝ち取っているからでしょう。

花王は国内において最もマーケティングや商品開発が上手な企業でヒット商品を連発していますが、「多様な知と人の融合」をコンセプトに開発に取り組んでいる資生堂と比べるとやはり開発の強度やポテンシャルに開きが生まれてしまいます。

もはや、この業界では今後も資生堂が独占していくはずです。

∟この業界で1000億円以上の売上を生むためのポイントは、

・70以上のブランド展開
・8ヵ国以上の海外展開

が必要です。

∟この業界で400億円以上の売上を生むためのポイントは、

・5~6ブランドに集中する
・8ヵ国以上の海外展開
・中国のECサイトや動画サイトをマーケティング活用する

が必要です。

∟この業界で20億円以上の売上を生むためのポイントは、

・5~6ブランドに集中する
・国内外の販売店に卸販売する

が必要です。

3つのポイント

この化粧品業界で仮に10億円以上を安定的に売り上げる場合の3つのポイントとして考えらえるのは、

1.5~6個の自社ブランドを開発する
2.海外販売に力を入れ8ヵ国以上に展開する
3.卸販売に特化して海外のディストリビューターにコネクションのあるセールスレップと連携する

です。

このポイントを網羅していくと目安の売上は、≧20億円、営業利益は≧1億円です。

このような展開の仕方は…

業界業種問わずに起業して少数精鋭のコンパクトな組織で一代のうちに2桁億円の売上と営業利益1億円を達成するために必要な指標ともいえます。

どの業界においてもB2Cで売上100億円を突破するには国内外の営業拠点が必ず必要になります。

しかし、ネットを中心に300億円を超えている企業も存在している事実があります。

この会社です。

新日本製薬
https://www.shinnihonseiyaku.co.jp/

売上は、338億円です。

一度、なぜ、この会社が300億円も売り上げているのか?調べてみてください。

思わないヒントが見つかるかもしれません。

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