ニッチ商材を多くの人に買ってもらうには
組み合わせの妙技で新しいイノベーションを作る方法について考察してみた
本日は、この記事(マネタイズに欠かせない3つのポイント)を深堀りします。
売上高の違いでどのような戦略をとっているのかを理解することで新規事業のロードマップ作りにお役立てください。
基本に忠実に
338億円を売り上げる「新日本製薬」。
テレビCMで有名な『パーフェクトワン』のブランドを展開する化粧品メーカーです。
2019年に東証マザーズ上場、2020年に東証一部、2022年で創立30周年を迎えています。
化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・化粧下地の機能を1つにまとめたオールインワン美容液ジェルで3ケタ億円を達成しています。
前身の新日本リビングという生活用品を扱う小さな通販会社から100億円の壁を超え300億を超える売上に達した理由をトレースすることでロードマップ作りに大いに参考になるはずです。
小さな通販会社(輸入品の販売)からダイエット茶をはじめとする健康食品の取り扱い(自社開発製品の販売)を始めたのが社員20名程度の規模のフェーズ。
その後、2000年には現在の主力事業となる基礎化粧品の開発販売をスタート。
そこ頃、全国のフリーペーパーへ媒体広告に次々と広告出稿していくことで右肩上がりの成長を実現してきました。
開発で大切にしていたことは、
・楽してキレイになれるもの
・お客様のお悩みごとに応えられる商品
・どこもやっていないこと
・品質・使う方の納得感・大きな負担にならない価格のバランスをとる
を基軸にすれば選ばれ続ける商品になる!と確信を持ち現在の『パーフェクトワン』の前身となる商品を2006年にリリースしました。
メインの価格帯は、4950円(税込)
最も高い商品価格は、7150円(税込)
です。
ちなみに、7150円という価格は実に考え抜かれたプライシング戦略です。
都内では1~2万円の客単価の飲食店で溢れていますが、数か月先まで予約が取れないお店の平均客単価は、1~2万円の品質で7000円の客単価で提供していたりします。
メインの価格帯についてもネット広告を中心とした販売戦略の場合、5000円程度の販売価格でないと利益が出ずらいはずのため、絶妙な価格設定といえます。
・新聞
・雑誌
・テレビCM
のクロスメディアマーケティングを仕掛け一気にオールインワン市場のトップシェアを勝ち取りました。
現在は、インターネット販売を中心に
・Amazon
・楽天市場
・Yahooショッピング
など至る所に出品し
・Twitter
・Insta
・LINE
などで継続的に情報発信をしています。
成功の秘訣
これまでの話を聞いてあなたはどう思いましたか?
D2Cの化粧品メーカーであればどこも同じような戦略でロードマップを策定・実施しているはずです。
では、なぜ多くの化粧品メーカーの何倍、何十倍もの売上を得られていのでしょうか?
理由は、2つです。
1つ目は、まだ市場で認知されていない「オールインワン化粧品」に目を付けたこと。
2つ目は、スピードです。新市場開拓型の商品のため、とにかく認知度を高めブランディングするために一気にメディアへ露出を仕掛けたことです。
ポイント
実は、市場にまだ出ていない商品を作るのは非常にカンタンです。
組み合わせればいいだけです。
オールインワン化粧品は、
・化粧水
・乳液
・クリーム
・美容液
・パック
・化粧下地
をひとまとめにしました。
化粧品が欲しい人や乳液がほしい人…など別々のニーズがある人たちがターゲットになるので、購買人数が上がります。
つまり、ニーズが少ない商品であっても組み合わせて健在ニーズ層をまとめればいいのです。
あなたがこれから扱おうと思っている商品がニッチ商材なら、組み合わせてターゲット層を大きくすればいいだけです。
あなたならどのようなモノとモノを組み合わせてより多くの見込み客にリーチしますか?