半導体の未来

半導体の未来

半導体セクターでキャピタルゲインを狙って一発あてるための方法を考察してみた

日本株が注目されている中、あなたはどのような企業の株に興味関心を持っていますか?

本日は、「半導体」企業について深堀していきます。

半導体とは

半導体は、電気製品の中身を見ると必ずといっていいほど内臓されている小さいチップです。

電気製品であれば、ほぼ全てに内臓されている重要なパーツです。

ニュースでも半導体関連の話題を耳にすることも多いと思いますが、なぜ半導体がこれほどまでに重要視されているかわかりますか?

理由は、シンプルで全ての産業を支える『屋台骨』のような存在だからです。

例えば、半導体があるからこそデジタルインフラが成り立ちます。デジタルインフラで代表的なものにデータセンターがあります。

データセンターがあるからこそデジタル通信が成り立ちます。デジタル通信で代表的なものにスマートフォンがあります。

デジタル通信で支えられている現代は、半導体なしでは生活できないといっても過言ではありません。

実は、1988年時点では日本の半導体シェアは50%を超えていましたが、2019年時点では10%まで落ち込んでいます。

一方、半導体需要は当面の間、右肩トレンドで推移していくことが予想されています。

半導体の種類

一口に半導体といってもいくつかの種類に分けられます。

・ロジック半導体
→データ処理や機器の制御に使われ、スマホやパソコンに内蔵されます。

・メモリー半導体
→データ保存に使われ、スマホやパソコンに内蔵されます。

・アナログ半導体
→音や光、温度などの情報をデジタル信号に変換します。パソコンやEV(電気自動車)に内蔵されます。

・パワー半導体
→電圧を制御して機器の省エネを実現します。EV(電気自動車)や発電機器に内臓されます。

半導体の素材

半導体そのものをどのような素材で作るのか?についても年々進化しています。

半導体の創成期では、ゲルマニウムが使われて、現在はシリコンが使われています。

そして、新世代の素材として注目されているのが、シリコンカーバイド(炭化ケイ素)やガイウムナイトライド(窒化ガリウム)です。

炭化ケイ素は、EV(電気自動車)の走行距離を伸ばすために使われたり、窒化ガリウムはスマホの充電を短時間で済ませるために使われたりします。

日本企業の将来性

先に挙げた窒化ガリウムにおける日本の特許件数の世界シェアは、43.9%の世界一です。(2位は中国で19.3%)※2019年時点

同じくパワー半導体の売上高の世界順位は、

4位→三菱電機
5位→富士電機
6位→東芝
9位→ルネサスエレクトロニクス
10位→ローム

など、研究開発に力を入れているのが日本企業の特徴です。

今後の将来性を図るパワー半導体の市場規模の推移は…

2023年の半導体の次世代素材の市場は、2354億に対して2035年予測では、5兆まで急拡大することが見込まれています。

つまり、30倍ほどの規模に拡大(2022年比)するということです。

リサーチポイント

ガイウムナイトライド(窒化ガリウム)やシリコンカーバイド(炭化ケイ素)を研究開発している日本の上場企業をどうか調べてみてください。

そして、この株を買う場合は、インカムゲイン狙いではなく、キャピタルゲイン狙いで運用します。

仮に1億円を投資した場合…いくらに化けるか楽しみですね!

買うならこの企業

銘柄の選定は、是非ご自身でやっていただきたいのですが、ポートフォリオを組む際は、どうかこの銘柄を組み込んでいただくと面白いと思います。

・ローム
→垂直統合型のビジネスモデルで半導体の設計から最終製品まで一気通貫で行える企業です。
シリコンカーバイド(炭化ケイ素)の量産化に世界で初めて成功した企業。
シリコンカーバイド(炭化ケイ素)の日本売上ランキングはダントツでTOP、世界では4位(シェアは14%。2026年までにシェア30%を目指すと宣言。)
ちなみに2023年6月現在ではガイウムナイトライド(窒化ガリウム)の量産化にも成功しています。
株主還元よりも事業投資に積極的な企業のため、キャピタルゲイン狙いでの投資がおすすめです。

次世代半導体のその先

実は、すでに次世代半導体を超えるポテンシャルがあるものが開発されつつあります。

それは、『ダイヤモンド半導体』です。

実現できれば、ガイウムナイトライド(窒化ガリウム)やシリコンカーバイド(炭化ケイ素)の電気効率の5万倍で薄さは1/30です。

ちなみに2030年度の実現を目標に開発が進められています。

しかも、ダイヤモンド半導体の最大の特徴は、放射線につよく人工衛星などの宇宙分野への適用が期待されています。

宇宙ビジネスは、今後最も成長性の高いセクターです。

さらに、高速通信が期待できるため通信セクターでも応用され、スイッチングも早いためEV(電気自動車)にも応用されます。

もう、悩んでいる暇はありません!

買うならこの企業

繰り返しになりますが、銘柄の選定は、是非ご自身でやっていただきたいのですが、ポートフォリオを組む際は、どうかこの銘柄を組み込んでいただくと面白いと思います。

・トヨタ自動車とデンソーが出資する会社「ミライズテクノロジーズ」
→2023年現在で上場はしていませんので株を買うことはできません。

上場している企業は、以下の通りです。

・イーディーピー
・タムラ製作所
・旭ダイヤモンド工業
・住友電気工業

もしかしたら、他に上場している企業でダイヤモンド半導体の研究開発を”こっそり”始めている企業があるかもしれません。

興味がある方は是非、リサーチをしてみてください!

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