大手企業になる中小零細企業の特徴
資金の再分配の重要性について考察してみた
成功のプロセス
多くの起業家や既に会社を経営している社長さんの夢は、大きな売上を誇る立派な会社に育てたいという願望をお持ちのはずです。
その願望を満たすには、まずひとつ目の事業で大きな成功を収めるのは不可欠ですが…
そのファースト・ブレイクを果たすための条件は、
1.諦めずに継続しているナニカ
2.まとまった資金の確保
3.ブームの到来
この3つの条件を満たした時にファースト・ブレイクが起きます。
成功者の多くは、自分が成功した理由を「運がよかった」と振り返りますが、まったくもってその通りです。
一部の超天才を除けば、ほぼ全ての成功者は必ずと言っていいほど3つの条件を満たした結果、第一の成功を収めています。
大手企業への道
上記のような形で中小零細企業は、一度目のブレイクである程度の内部留保が確保できますが、その後、中小企業が中堅企業を経て大企業に成長することはほとんどありません。
理由は、ある種の「一発屋」だからです。
大手企業になるには、一度目のブレイクで得た資金を再投資します。
しかも、複数の投資です。
ある種の社内VC(ベンチャーキャピタル)のような形で新たな売上の芽に資金分配して将来の売上の源泉を探す旅に出ます。
その旅は、ひとりでは成り立ちません。だからこそ、『人』が不可欠です。
さらに、新たな芽に対する投資は、ひとつではありません。複数です。
事業投資の社内案件を併走させて、そのいつくかが将来、花を咲かせます。
その過程は、基礎研究→実用化~商用化研究を経ます。
この過程をわかりやすくすると…
基礎研究は、問題解決できるナニカを形にする。
実用化~商用化研究は、形にできたナニカが何に活用できるのか?を検証する。
大手企業は、この各研究に資金を投入します。
一方、国は基礎研究には資金を投入しますが、実用化~商用化研究には資金を投入しません。
よって、日本の科学研究の成果が米国に追いつけないのはこうした理由です。
つまり、儲けたお金をどう使うかで会社の規模や持続期間に大きな影響を与えるということです。
まとめ
もし、あなたがすでにファースト・ブレイクを迎え、手もとにまとまった資金がある場合は…
1.今後、起きるであろうブームをリサーチ(予測)
2.自分が興味のある分野と「1.」を掛け合わせる
3.「2.」に適切な人材を確保する
4.商用サービスを開発し実装する
5.「1.~4.」を複数の自分が興味のある分野で実施する
ことをおすすめします。
あなたがすべきことは、資金の分配により将来の売上の柱になるかもしれない”今は小さい芽”を複数見つけて”水をやる”ことです。
1つの分野が立ち上がり、成長し、シュリンクしていく期間は、ざっくり10~15年です。
必ず、複数の分野で自分が興味のあることに投資(資金の再分配)を実施していきましょう。