儲かる業界リサーチ(10)

儲かる業界リサーチ(10)

決算書から儲かる業界・業種を考察してみた(10)

このブログでもお馴染みになった業界リサーチ・シリーズ。

本日は、誰がやっても儲かる(儲かりやすい)小売ビジネスを丸裸にします。

前提

[ ]の数字に14倍(×14)した数字がざっくり全国レベルで黒字になっている企業の数としてもらえれば結構です。

つまり、下記に示した業種は、少なくても全国で1400社(1400人の社長)が黒字を達成している業種ともいえます。

あなたは、全国で上位1400位の中に入ることができる人間ですか?

もし、そうなら下記の業種に参入することで高確率で【 】の通り税引前の当期純利益を得ることができるはずです。

誰がやっても儲かる(儲かりやすい)小売ビジネス

∟機械器具小売業 [156] 【32206000】
∟自動車(新車)小売業 [406] 【31350000】
∟婦人服小売業 [236] 【23991000】
∟飲食料品小売業 [127] 【21445000】
∟燃料小売業(ガソリンスタンドを除く) [510] 【17025000】
∟織物・衣服・身の回り品小売業 [865] 【16642000】
∟菓子小売業(製造小売) [266] 【16337000】
∟機械器具小売業 [3,040] 【15839000】
∟男子服小売業 [132] 【14809000】
∟書籍・雑誌小売業(古本を除く) [110] 【14317000】
∟中古自動車小売業 [1,190] 【13766000】
∟中古品小売業(骨とう品を除く) [198] 【13406000】
∟各種食料品小売業 [380] 【13177000】
∟ジュエリー製品小売業 [105] 【13088000】
∟食肉小売業(卵,鳥肉を除く) [138] 【12422000】
∟二輪自動車小売業(原動機付自転車を含む) [180] 【12357000】
∟洋品雑貨・小間物小売業 [133] 【11979000】
∟自動車部分品・附属品小売業 [307] 【11937000】
∟無店舗小売業 [397] 【11697000】
∟スポーツ用品小売業 [194] 【11503000】
∟電気機械器具小売業(中古品を除く) [626] 【11358000】
∟時計・眼鏡・光学機械小売業 [324] 【11197000】
∟家具小売業 [127] 【10122000】
∟医薬品小売業(調剤薬局を除く) [212] 【9332000】
∟化粧品小売業 [154] 【8761000】
∟呉服・服地小売業 [112] 【7950000】
∟飲食料品小売業 [2,572] 【7862000】
∟農業用機械器具小売業 [145] 【7835000】
∟金物小売業 [106] 【6276000】
∟花・植木小売業 [214] 【4903000】
∟紙・文房具小売業 [195] 【4137000】
∟新聞小売業 [476] 【3336000】
∟酒小売業 [245] 【2869000】

ちなみに中小企業の平均年商は、1.4~1.7億円(2008年)から令和元年(2009年)には約3.0億円です。

重要なこと①

小売ビジネスの基本は、「仕入れて売る」

たったこれだけです。

見込み客に一定の認知があれば、必ず売れるのが小売ビジネスです。

あなたは、どんな方法で認知を促進させますか?

・小さくても店舗を開く
・Googleマイビジネスでお店を紹介する
・カンタンにHPを作る
・HP内に店主としてブログを更新する

このような”当たり前”のコトを忠実に実施することで上記のような利益が得られる可能性が高くなります。

儲かるビジネスをひたすら探すようにも地に足を付けたビジネスでまずはしっかりと資産固めをしていけると、今後、本当に自分が心からやりたいビジネスが見つかった時の種銭になります。

重要なこと②

これまでこのブログでは、業界リサーチ・シリーズとして色々なデータを取り上げてきました。

データをどう解釈し、どのようなリザルト(結果)を導くのか?は、今後日本でも「データサイエンティスト」としての認知の高まりと比例する形で重要性を増していくと思われますが…

データを上手に使うために、一例としてデータ解釈の実際をお示しします。

ひとまず下記の画像をご覧ください。

この画像は、前述の「誰がやっても儲かる(儲かりやすい)小売ビジネス」から一部の業種を抜粋した上でまとめたものです。

おそらくこのブログを見るような方ができそうな業種をこの画像に記載された業種しかないと思われます。

つまり、自分(あなた)にとって実現可能性が高い意味のあるデータに整形したのがこの表ともいえます。

これまで再々、お伝えしている通り、良くも悪くも「儲かりやすい業種」は確実に存在しており、

この表からもそれをうかがい知ることができます。

例えば、黄色でハイライトしている業種は、全国で300社(300人の社長)が1000万円程度の利益を出せている業種ですが、

同じ利益でも「スポーツ要因小売業」のほうが黒字企業の数が少ないです。

つまり、同じ利益が出せる業種でもマネタイズ(収益化)の難易度が違うことを証明しています。

この理屈でいえば…

黄色でハイライトしている業種で起業するなら、中古自動車小売業でスタートアップしたほうが、3倍難易度が低いということです。

ただ、時計に興味があっても車に興味がないなら3倍難易度が高い時計の小売店をやるしかありません。

要は、ご自身の趣味嗜好によって選べる業種が変わることを意味しており、それは儲かりやすい業種か否かに影響を与え、財布に入っているお金の差につながりやすいということです。

まとめ

結局、ビジネスというのは、『自己実現の道具』であり、

興味がある業種で従事精通していくからこそ楽しい訳です。(お金が儲かるなら何でもいいという人は除く)

そうなると、多くのことに興味をもつことは、確率論的には儲かりやすい業種を選ぶことができるようになることにもつながります。

あなたは、何に興味があり、どんなビジネスを始めてみたいですか?

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