円安時代の投資法
円キャリートレードを理解して余剰資金を外貨で増やす方法について考察してみた
長らく続く低金利の日本。
一方、アメリカをはじめとした先進国は軒並み高金利が続いています。
おそらく今後もしばらくは続くであろう円安時代にどうような資産運用の方法があるのか?
本日は、円安時代の投資法について深掘りしていきます。
円キャリートレードとは
機関投資家やヘッジファンドなどが用いる投資手法のひとつで、金利の低い通貨(例えば円)を調達して金利の高い通貨(例えば米ドル)を運用することで利ザヤを稼ぐ手法です。
現在、日本人であれば円の金利が低いため、円を借りてくる必要なくそのまま米ドルで運用するだけで利ザヤを稼ぐことが可能です。
まさに「円安時代×低金利時代」に適した最高の投資手法ともいえます。
この円キャリートレードは、2000年代によく用いれらた手法で同じ時期にFXが人気になったことで、FX経験者の中ではこの手法はとても有名です。
FXでは、スワップポイント(スワップ金利)として毎日、利ザヤが増えていくような感覚で運用ができることで現在のFX人気を支えた一因にもなっています。
2007年のサブプライムローンの問題と翌年2008年のリーマンショックのダブルパンチの影響で金利差がなくなり、この手法は下火になりました。
円キャリートレードの注意点
まず、1つ目は、FRBの金融政策の動向に注視すること。
今後も、金利上昇が続くといった雰囲気がある時はまだまだキャリートレードが成立する状況といえます。
2つ目は、日銀が指値オペを解除する動き(=日銀が国債を発行しなくなる動き)がみられた時は、そろそろ潮目に近づいている状況といえます。
※指値オペとは、日銀が無制限に国債を買い入れる行動(日銀が国債を買うと金利が下がる)
3つ目は、世界的なリスク回避の動きに注視すること。
2007~2008年のような世界的な金融リスクが起きると確実に円キャリートレードが解消されます。
MMFとは
円キャリートレードをFXでレバレッジをかけながら短期的な収益を目的とした運用は、正直おすすめしません。
日本の円安または円高動向は、アメリカの金利の連動(正比例)している事実は、多くの人が認識しているはずです。
つまり、日本とアメリカは、持ちつ持たれつの関係であり、日本が円安であることは政府与党にとって(日本にとって)ターンが来ているということです。
ようは、日本が儲ける番が来ており、インバウンド需要のさらなる活性化や海外連合的に協業を進めた半導体工場の北海道誘致など…
しばらく円安が保たれ、日本への観光・投資が進む期間に入っています。
結論から言うと、しばらく円安相場が続くということです。中長期か否かはわかりませんが確実に中期的に円安相場です。
こういった相場感を前提とした円キャリートレードとしておすすめなのが『米ドルMMF』
米ドルMMFとは、
日本の証券会社から購入することができ、「定期預金」のように契約期間の縛りがなく、「1日単位で引き出すことが可能※」なため、米国株投資の余剰資金をプールしておく口座として適しています。
※もちろん円に戻すことも可能ですが、日本円に戻す際の為替手数料がかかります
米ドルMMFの直近の利回りは、
2021年(12月):0.05%
2022年( 6月):0.4% ★政策金利の上昇が開始
2022年( 9月):2.1%
2023年( 6月):4.3%
円の預貯金金利が0.002%を考えると、円安時代は、米ドル預貯金の専用口座を開設した上で米ドルMMの運用でキャリートレードをすることが最も安全な資産運用の方法といえます。
外貨建てMMFは、円で購入する際、例えば米ドルを購入する場合、25銭の「スプレッド」が発生するため、
買い方やシミュレーション、注意点などをレクチャーしてくれるサービスなどがあれば、意外と新しいビジネスになりえるかもしれません。
なぜなら、カンタンだからです。
気になる方は、是非、米ドル建てMMF(楽天証券)をのぞいてみてください。