M&Aの成功のヒケツ
利益を倍々に底上げするために大切な思考法について考察してみた
ビジネス立ち上げのリスクと時間を最小限にできるM&Aによる起業や事業セクターの新設。
M&Aに着手すると…
・自社の経営資源の洗い出し
・自社の強みの理解
・自社の価値の把握
・業務統合(PMI)による効果の推定
・バリューアップ(企業価値向上)の計画策定
など、事前に掘り下げて理解しておくべき自社の本当の姿を改めて整理する良い機会になります。
本日は、M&Aについて「会社を買う前に読んでほしい内容」について触れていきます。
会社を買う資格がある企業
会社を買う側にとって、最もオイシイ案件は、買収後も自走して利益を出してくれる案件です。
しかし、そもそもの話、そのような利益体質の会社の社長が自社を売ろうとするでしょうか?
もちろん、社長自身が高齢で社内に後継者が不在の場合、案件としてそのようなオイシイ会社が出てくる可能性はゼロではありませんが、稀なはずです。
ほとんどの案件は、
1.利益を出そうと努力したが万策尽きてこれ以上利益アップが見込めない会社
2.「1」に付随した形で追加融資を受けられない状態の会社(赤字企業又は近いうちに赤字になる企業)
3.資金さえあれば利益アップが見込める会社だが追加融資を受けられない会社(つまり、銀行評価が悪い企業)
です。これらに共通している点は、借金があり、廃業できない点です。
つまり、M&Aで会社を買収してホールティングス会社として大きくなっていく企業は、
買収先の企業に手を加えてバリューアップ(企業価値向上)ができるスキルがある企業だけ
ということになります。
故に、M&Aに着手する前に必ず次の通り社内で自社のアセットを整理する必要があるということです。
・自社の経営資源の洗い出し
・自社の強みの理解
・自社の価値の把握
・業務統合(PMI)による効果の推定
・バリューアップ(企業価値向上)の計画策定
大前提
そもそもの話が続きますが、もし、あなたが会社を買う側だったとして、
仮に一社の買収に成功しました。その一案件であなたの会社全体の利益が底上げできると思いますか?
多くの場合、そのような単純な話ではありません。
M&Aの最大のメリットは、ゼロイチよりも安く&早く事業体を入手してトライできることでありながら100発100中ではない点です。
つまり、致命傷を負わずにトライできるということです。
これは資本ゲームと同じで、資金を多く持っている企業が買収ゲームでも勝てる確率が高まるということです。
これを念頭にどのような企業案件を買収していけばいいのか見ていきましょう!
狙うべき買収案件
前述の論調からすると二枚舌になりますが…
購入すべき企業案件は、
1.自走可能な企業(買収した瞬間、自走できなくてもテコ入れをすれば自走可能な企業)
2.顧客リストをもっている企業
です。
大手企業であれば、自社のアセットを活用して買収先企業のバリューアップが可能かもしれませんが、
中小零細企業では、自社の強みを買収先企業へ導入して赤字会社の企業再生などできるはずがありません。
つまり、大手とその他の企業のM&Aの戦い方は異なるということです。
では、中小零細企業の戦い方はどのようなものがあるでしょうか?
ひとつ考えられるのは、
月利が小さくてもしっかりと利益が出ていて、自走(この場合、額面の利益確保に対してしっかりとしたマネタイズモデルが確率している)している収益構造を有していて、その源泉は顧客リストから成るものであることです。
生きた顧客リストは、直ちに収益を上げ、LTV(顧客生涯価値)を高めます。
しかも、M&A市場では、この顧客リストを企業価値計算(譲渡金額)に積極的に含めない傾向があり、商売で最も重要な資産であり「顧客リスト」を割安でマネタイズモデルごと買収できる可能性があります。
M&A案件を探す際は、
1.自走可能
2.顧客リストが●●件
3.今も毎日リストが集まっている
といったキーワードでヒットする案件を中心に検討していくことがバリューアップ(掛け算)ではなく、あなたの会社全体の利益を底上げ(足し算)していく唯一の方法だと考えます。
おススメの案件サイト
前述の3つの条件を満たす案件を探す場合、
必ずしも企業M&Aだけではないと気がつくはずです。
そうです!サイトM&Aも選択肢に入れて買収企業(サイト)を探す必要があるということです。
ここでは、おすすめのサイトM&Aを上げます。
∟SPEEDM&A
https://speed-ma.com/
企業案件の他、サイト売買案件も充実しています。
∟SITE CACHER
老舗のサイト売買プラットフォームです。
https://sitecatcher.net/
まとめ
繰り返しになりますが、まず初めに下記の内容を社内で必ず精査してみてください。
・自社の経営資源の洗い出し
・自社の強みの理解
・自社の価値の把握
・業務統合(PMI)による効果の推定
・バリューアップ(企業価値向上)の計画策定
その上で、
自社の圧倒的な強みでバリューアップできそうな会社を見つけたいなら⇒企業M&AサイトへGO!
自社の資金力と今あるスキルでなんとか運営できそうな会社を見つけたいなら⇒サイトM&AへGO!
で進めてみてください。
本当に繰り返しになりますが、
『自社の強み』
だけは、必ず棚卸をして、それを前提にしたM&Aに取り組むことが成功への近道です。
・資金があるので多少の失敗はできる
・集客について常にトレンドに敏感な社員がいる
・ある分野に詳しいパートさんやアルバイト君がいる
これらも立派な自社の強みに成り得ます。
この記事を機に今一度、自社のリソースやアセットを棚卸して、社長自身が掌握してみてください。
M&Aの成功は、そこから始まります。
そもそも、M&Aをする目的は、企業価値を高めることです。
企業価値の定義は様々ですが、M&Aの場合の企業価値とは、新たな利益を出して残せる体質を作るということです。
どのような良い条件で企業を買収できたとしてもテコ入れは必要です。
そのテコ入れの内容が自社の強みであり、その強みで新たな利益を創り出せるか?そのリソースが社内にあるか?
が最も重要なM&Aの条件です。
是非、自社の強みについて社内で掌握した上で案件探しを継続して実施してみてください。