インフレに強い資産とは?
これから到来するインフレに備えて資産防衛の仕方を解説してみた。
迫るインフレの世界
2021年の年末あたりから2022年にかけて日本でもインフレ基調が続いています。
これは世界的な流れであり、コロナ禍で推し進めてきた超金融緩和政策によって市場に溢れ出たお金を回収する目的であることはご存じですか?
ガソリン、電気、ガス、小麦粉などの生活用の食品は軒並み値上げが続いてことは日常的に実感しているはずです。
この状況によって投資家は、ポートフォリオのリスク資産を「インフレに強い資産」へと組み換えることでバブル相場は当面続く可能性が出てきています。
オルタナティブ投資に目を向ける富裕層であればコレクター商品の評価が高まり、労せず資産が増え続けている状況が火を見るより明らかになっているはずです。
この状況を下支えしているひとつの要因がインフレ基調です。
しかし、2021年後半から欧米の先進国のインフレ率が前年比4~6%上昇しているのに対して日本では0.1%程度でほとんど上昇していません。
最近、”ハンバーガーのサイズが小さくなった”とか”今月の電気代はなんか高くない?”といったインフレの実感は、欧米に比べると誤算の範囲であるともいえます。
そもそも、なぜ日本政府と日銀が長期にわたってインフレ政策を実行しているにも関わらず、インフレ目標を達成できないのか?その理由は、
日本では一度、雇用すると簡単にはクビにはできません。いわゆる「解雇規制」が厳しいため、労働者の流動性が低く、求人市場における賃金引き上げ競争が起きにくい
ことで賃金が上がりません。賃金と物価は原則、連動するため、賃金が上がらない日本の物価はいつまでたっても上がらないという現象が長期間にわたって常態化しているのが現状です。
つまり、投資家として資産を増やす場合、
・欧米の投資家にとって割安な日本由来のモノやコト
・欧米の投資マネーが流れ込んでいるコレクターズ商品
をベンチマークする視点が重要です。
インフレ時に強い資産の詳細
その上で「インフレに強い資産」への投資を加速させることが、今後、しばらく続くバブル相場で資産を一気に増やす最短ルートであり、インフレに強い資産をいつくかご紹介したいと思います。
やはり不動産は強いです。なぜなら、物価と家賃は連動する性質にあるからです。
ちなみに、インフレ基調の際は、金利が上がり、企業融資の影響が出るため、株価を一時的に下がります。
但し、中長期的には必ず回復するため、株式投資については個別銘柄にも少し触れます。
結論を先に申し上げると、インフレとは「物価が上がり、お金の価値が下がる」ことなので、現物資産への投資をしてください!ということです。
・不動産賃貸投資(インフレ時は一括購入ではなく借入で購入することで更に利回り向上に貢献します。)
・REITs(不動産投資信託)
★金(ゴールド)投資(インフレに強い資産の代名詞。資産防衛への第一選択です。)
・支出管理(あまり語られませんが物価が上がっているので支出の管理をすることで資産の目減りを抑えることができます。)
・収入を増やす(支出管理と併走すると効果大。当たり前ですが入りを増やすことが王道のインフレ対策です。)
・暗号通貨投資(ビットコインに限らずです。但し、インフレに強いのはビットコインです。)
★アンティークコイン(銀貨を含む)投資(インフレに強く相場の影響を受けずらいです。)
★プラチナ現物投資(インフレに強く相場の影響を受けずらいです。)
★銀・シルバー現物投資(インフレに強く相場の影響を受けずらいです。)※金(ゴールド)の補完投資であり相乗作用あり
★:リスクエッジ資産であり、金余りの場合は投資するべき投資対象
ちなみに、株を買うなら世界のシェア率が高いプライシングパワーをもった企業の株がベターです。
ダイキンやパナソニック製品があなたのお家にあるなら、そのような企業に投資してください。
ダイキンやパナソニックは、B2B及びB2C製品で人々の生活を支えています。
このような企業の株は、バイアンドホールド(買ったら一生持ち続ける。結婚と一緒。添い遂げる覚悟。)で運用すると結果的に必ず資産を押し上げます。(株式投資の極論です!)
インフレ時のお勧めの個別銘柄
これ以外にポートフォリオを組むなら素材・資本財セクターに注目します。
昭和電工、住友化学、神戸製鋼所、三菱マテリアル、商社関連だと三菱商事、丸紅、これに次ぐ財閥関連だと三井不動産などをしっかりとベンチマークしておくと配当も良いため、福利運用で中長期で資産倍増に寄与します。
あなたは、どのような方法でこのインフレ基調を乗り切り資産を大きくしたいですか?
ちなみに2024年には『新円切替』が控えています。タンス預金をしているなら現物資産に変換しておかねいと大変なことになるのでご注意ください。