開発は企業の生命線
自社のオリジナル商品を開発することの重要性について解説してみた
ほとんどの起業家は、お金を目的に起業し、事業化をめざして努力するものです。
お金を目的にすることは正しく、経営とは、お金を集め、集めたお金を再投資することでさらにお金を増やす活動です。
そのプロセスで「自己実現」を果たします。
つまり、起業や仕事全般の役割は、自己を実現する道具にすぎません。
この場合は、自己実現とは、自分自身への評価であり、自分自身が望む状況の醸成です。
起業家で一定の成功へ到達すると、誰もが自身をある程度、評価し、ある程度の状況に満足してしまうもの。
それは、それで幸いなことですが、遥かに大きな成功を収める人は、どこまで行っても現状に満足しないものです。
個人差があり、程度の塩梅は強制されるものではありませんが、本日は果たして自分はどこまで行きたいのか?(到達したいのか?)を明確にできるヒントとなる記事をお届けします。
2人の経営者
ある2人の飲食店経営者がいます。
一人目の経営者は、とにかく”カッコイイ”お店を作り、従業員がエンジョイできる環境を作ることを目的にしています。
二人目の経営者は、ある食材の調理法(加工法)を生み出して看板メニューを定め、そのメニューがどこのエリアで受け入れられるか?を目的にしています。
この2人の社長のうち、大成功を収めている社長はどちらだと思いますか?
正解は、二人目の社長です。
この社長は、焼き鳥屋をメインに店舗を展開してます。店舗展開する中で「ロケーション選定」の重要性に気がつき、どこの店舗でどの業態を出店すれば儲かるか?という独自係数を経験的に会得しています。
結果的にこの社長は、焼き鳥屋を随時、出店する傍ら、現在流行っているフィットネスジムの店舗展開も同時に進め大成功を収めています。
ちなみに一人目の社長は、15店舗以上を出店していますが借金地獄でいつ銀行からの融資止めを食らうか宣戦布告としています。
開発は儲けの源泉
この2人の経営者の違いは、一体なんだと思いますか?
決定的な違いは、社長の意識や自分の趣味嗜好や従業員などの内側に向いているのか?それとも『顧客』という自分とは外側に意識が向いているのか?です。
商売は、自分の趣味や自分の知り合いのためにやるのではありません。それは、本当に趣味であり、オナニーです。
商売は、『顧客のためにやる』ものです。
二人目の社長は、美味しい焼き鳥屋さんが市場になく、稀にあっても価格が高く、コスパが悪い市場分析から、
コスパの良いおいしい焼き鳥を多くの人に提供したい
という目的を果たすために…
1.安くて美味しい焼き鳥の調理法(加工法)の開発
2.多くの人に来店してもらうためのロケーション選定のスキル
この2つの自社開発に乗り出しました。
つまり、儲かっている社長さんというのは、独自の開発科目を有している
ということです。
開発こそが長期成長の源泉
あなたは、自社のビジネスで社長自らが開発した(生み出した)と言える”ナニカ”がありますか?
毎年、安定的に数億円単位の売上を長きにわたり生み出せている企業には、必ず自社開発の”ナニカ”があるものです。
このブログで何度もお伝えしている通り、長く繁栄した企業運営の中核を担うのは、『開発』です。
開発といっても大それたことではありません。
自身が没頭できる分野でとことん新しいものを生み出そうとする姿勢を重要視してください。
世界的に見ても、長らく成長を続ける企業の中で自社開発していない企業は皆無です。
なにかひとつでも構いません。自分が没頭できる領域で独自のオリジナル商品を開発できないか?十分に検討する価値がそれにはあります。
あなたがもしオリジナル商品を開発するなら、どんなものを開発してみたいですか?