資金繰りの現実

資金繰りの現実

中小零細企業の資金繰りの現実について解説してみた

日本の赤字企業がどのくらいあるのかご存じですか?

その数、1万3000社を超え、実に全体の65%にのぼります。

企業がなぜ、赤字に陥るのかについては様々な要因がありますが、資金が枯渇しない限りは倒産することがないのが経営の面白いところです。

そこで本日は、赤字を解消するために様々な手段を講じる前段で必要不可欠な資金を赤字企業でも借りる方法について解説していきます。

赤字でも融資が通るケース

実は、赤字企業だからといって全く融資が受けられない訳ではありません。

先だって「ほぼほぼ融資がNG」のケースについて2つ見ていきましょう!

1.ずっと赤字が続いている
⇒ずっと赤字が続いているということは、業績を上向かせる経営力がないと判断されてしまい「返済能力ゼロ」の判定を受けてしまいます。

2.債務超過が抜け出せない
⇒ずっと借金を返せない状態が続いているということは、業績を上向かせる経営力がないと判断されてしまい「返済能力ゼロ」の判定を受けてしまいます。

つまり、融資とは、『稼ぐ力』を判定しているということです。

では、実際に融資が通る赤字企業のケースについて2つ見ていきましょう!

1.創業したばかりの赤字企業
⇒過度の赤字はNGです

2.新規事業や研究開発による赤字企業
⇒創業初期の赤字企業の同様、先行投資による赤字であり、将来の売上の原資を作るための赤字のため融資を通る可能性があります

例えば、

・創業融資を受けずに自己資本で経営するも資金がショートしそうな企業
・会社を設立したもののペーパーカンパニー化しその後、同会社で事業を興そうとしたが資金がショートしそうな企業

は、以外とたくさんあると思いますが…

このような小規模な企業ほど融資が厳しいのが現状です。

この場合、思い切って今の会社を解散し、新たに起業する際に融資を受けてスタートアップする方法があります。

・日本政策金融公庫の再挑戦支援資金(再チャレンジ支援融資)
・全国信用保証協会連合会の再挑戦支援保証

で再チャレンジを支援する融資を実施していたりします。

まとめ

赤字企業1万3000社のうち、どうしても資金を借りられない企業の中でも数%の企業は、開発先行型で一時的に赤字に落ち込んでいるケースも必ずあるはずです。

このような企業への融資は、ある意味ではスタートアップの融資よりも重要であり、イノベーションの可能性を秘めています。

現在、このような企業への融資枠を国が用意している訳ではありませんが、民間企業による「開発・研究企業向け融資」サービスがどんどん生まれてくると日本からユニコーン企業が誕生するかもしれません。

※特定の対象分野に限った助成金は多数あります

あなたなら、どのような方法を資金繰りを安定させたいですか?

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