赤字企業を黒字企業にする方法
利益に直結する経費のムダを探る大切さについて共有してみる
ゼロ金利時代から利上げになり、円安基調が重なり、多くの事業者が融資の返済に迫られて廃業や倒産が相次いでいます。
本日は、赤字企業が黒字企業に変貌するためのアイディアについて共有したいと思います。
用語解説
まずは、用語の理解から。
売上、変動費、粗利益、固定費、経常利益のことをしっかりと理解できていますか?
変動費とは、売上に連動する原価のことです。
売上が上がれば変動費も上がり、売上が下がれば変動費も下がります。
粗利益とは、売上から変動費を引いたものです。
固定費とは、変動費以外の経費です。
経常利益とは、売上から変動費と固定費を差し引いたものです。
経営をシンプルに考え、前述の通り5つの因子に注目して赤字から黒字に転換する妙技を探っていきます。
コントロールできるものをイジる
赤字から黒字に転換するためには、売上、変動費、粗利益、固定費、経常利益の5つの因子のどれに注目すればいいと思いますか?
ズバリ!固定費です。
固定費は、社長であるあなたに決定権があります。
赤字の原因は、粗利益よりも固定費を多く使っているからです。当たり前ですね。
シンプルにムダの削減を徹底的にすれば粗利益より低く固定費を抑えることが可能です。
合わせ技
大手企業の粗利益率は、毎月ほとんど変動しないようにコントロールしていることをご存じでしたか?
例えば、売上5000万円の企業の通常粗利益が60%の場合、
企業努力で1%増の61%にした場合、利益は50万円増えます。2%増なら100万円です。
さらにインパクトがある施策は、値上げです。
つまり、「粗利益率の改善」と「値上げ」の合わせ技で赤字から黒字へ転換を図ります。
まとめ
多くの赤字の事業者は、赤字から抜け出すために集客をして売上を上げようとします。
それができるならそれが一番かもしれませんが、売上が簡単に上がることはありません。
それよりも、経費の削減を徹底してみてください。その上で「粗利益率の改善」と「値上げ」を検討してみてください。
多くの社長さんは、自社の経費について把握していることは少ないと思いますが、それではお金をドブに捨てているのと変わりません。
とにかく、ムダがどこにあるのか?粗利益率を改善するために売上原価(変動費)にムダはないのか?値上げできる余地はないのか?
を今一度、集中して探ってみてください。
ムダを見つけることができれば、直ちに利益に直結します。