人材を確保する重要性
継続した成功の前提になるのは優秀な人材の有無であることを解説してみた
「韓非子」という書物をご存じですか?
秦の始皇帝、つまり中国の初代皇帝に上り詰めるに至った始皇帝のバイブルのようなものであり、韓の公子が記した思想書です。その内容は、
・戦国時代では人を信じることは死に直結する行為である
・人はお金、権限、居心地良さなど精神的満足を含む「利益」で動く(つまり自分にとってプラスか否か)ものである
・物事はルールで統制されるべきである
といったある種のリーダー論や組織論が記された書物です。
本日は、混沌とした現代における組織の在り方について深掘りしていきます。
優秀な人材とは
日本における中小零細企業の割合は99%。
ほとんどの人がいわゆる一般大衆であり、組織の在り方で人生が変わると言っても過言ではありません。
デフレ時代の失われた30年が終わったと思ったら、今度は円安で手に取る全てのモノの価格が上がり出ていくお金が増える一方です。
これからしばらくはインフレ時代が続くと推計され、円高方向に推進するとはいえいまだに円安基調です。
つまり、懐具合は失われた30年間よりも”寂しい”状態が今後も続いていくのが一般大衆の行き着く先です。
このような時代に中小零細企業は、どのような組織運営をしていけばいいのでしょうか?
その答えは、大企業の採用戦略にあります。
大企業は、常に優秀な人材を求め、採用に膨大なコストをかけています。
ある企業では広告費よりも採用費に大きな投資を行っています。
なぜなら、優秀な人材によって新しい事業が立ち上がったり、既存事業がブーストし、スケールすることが期待できるからです。
では、優秀な人材とは、どのような人材のことでしょうか?それは…
自分の能力の限界を知り、足りない時は適切な人の能力を借りることができる人
です。
このような人材とは、つまるところ起業して成功する社長のようなリーダーシップがある人とも言い換えることができます。
リーダーとは、自分の能力をひけらかしたりはしません。ただただ、適材適所で人を配置することに長けている者が成功する組織のリーダーです。
成功するリーダーは、人材を適材適所、つまり”使い方”が正しければリーダーが行うことは最終決断だけである
ということを深いレベルで理解しています。
あなたの周りに人やリソース、アセットなどを組み合わせて上手に転用できる人材はいませんか?
もし、いないのであれば、そのような”他力”をパズルのように組み合わせるのが上手な人を採用していきましょう!
成功の源泉は人材
人手不足のこの時代に求められる組織とは、
少数精鋭の組織です。
正社員を多く雇うことで損益分岐点を上げてはいけません。
少ない人材と利益を共有し、ルール(事業の方向性)を確認し合い、信じすぎない
といった「韓非子」の教えに沿った組織運営、人材との関り方を徹底していくことが、最もスマートに会社を経営していくことに繋がります。
市場は、3~5年で確実に変化していきます。
つまり、3~5年ごとにチューニングが必要であり、セミモデルチェンジ、あるいはフルモデルチェンジが求められます。現状維持ではなく、3~5年で新しい”ナニカ”を創造していかなくてはいけません。
その過程でしっかりと金融投資を行いながら資産の形成・保守も欠かせません。
要は、事業投資と金融投資に造詣の深い人材を社内外にもつことが混沌とした現代で成功するための唯一の視点です。
あなたは、自分の成功を助けてくれる人材リソースをどのぐらいお持ちですか?
事業投資と金融投資に分けて信頼できる優秀な人材を今からしっかりと集めてみてください。