年商100億円をめざすには
1商品で100億円をめざすために必要な考え方について考察してみた
以前投稿したこの記事(新事業を成功へと導くもの)で100億円企業になるための考え方について少し触れました。
本日は、100億円企業になるための方法論についてもう少し深く考察していきます。
未上場の賢者
一房400円で販売するバナナ「金の房」で売上100億円企業があります。
「ユニフルティージャパン」という会社です。
1962年に創業し、バナナというトレンドの波がない商品で平均して160~170億円を売り上げています。
フィリピンに5つの自社農園を保有し、契約農家は40を超えます。
それぞれが標高の違う土地のため、徹底的な管理が求められます。
自社農園や契約農家で採れたバナナは、即、自社の冷蔵付きの船(自社便)に載せられ日本の港に着きます。そこから、即、自社の冷蔵付きのトレーラー(自社便)で自社倉庫に搬入されます。
徹底した温度管理による品質保証が売りで品質チェックも厳しい自社基準を設けています。
週2回、16万ケースのバナナを日本へ運んでいます。全てが販売用です。
水平展開ではなく垂直展開
この企業から学べることは何でしょうか?
一時的な成功で年商100億未満の経営者は比較的多く存在するものです。
YouTubeで顔だしをしてビジネスを教える現役の経営者や書籍を通して自身のサクセスストーリーを語る経営者などです。
これらの経営者のほとんどは、一度も年商100億円を突破せずに、一事業で成功して得たキャッシュを別の事業で展開(=横展開)することで多角化を推進します。
しかし、前述の企業は、自社の本業を追求するために儲けたキャッシュを再投資して100億円を超えています。
例えば、自社物流(=自社輸送)を整備し、自社製造(=自社農園)を手掛け、現地採用を超えて現地で農業の学校まで創設してそこから人材採用をしています。さらには、学校に通う生徒にお金を貸す貸金業まで営んでいます。いわゆる、自社で一気通貫するSPA(自社製造小売)モデルのさらに先を進んでいます。
全てはおいしいバナナのためにです。バナナに関わる全てのモノ、ヒトを最良にするために自己投資を繰り返すのがこの企業の特徴です。
あなたは、ここまで徹底して本業を磨き続けることができますか?
まとめ
カビキラーやR1乳酸菌など累計7兆円を超える市場を新しく創った考え方として「MIP理論」という経営哲学があるのをご存じですか?
MIPとは、新市場創造型商品のことで大手企業が採用する経営手法が余すことなく書かれている書物で定義されている考え方です。
現存する書物の中で100億円を売り上げるための再現性理論を忠実に記した唯一のマニュアルといっても過言ではありません。
このマニュアルでも実は…前述の企業の通り”ひとつの商品を徹底して伸ばす”ことが最重要であることが説かれています。
ブランディングとは、その領域を誰よりも深く掘ることです。
商品を最も多く売る方法もまた、その商品を誰にも負けないぐらい興味・関心を持って磨くことです。
つまり、なぜ、販売価格が高くても沢山売れるのか?は、
その商品についてあなたが(供給する者が)プロの職人だからです。
どうか徹底的にプロの職人になる意気込みで自社商品を追求してみてください。
年商100億円を超えるにはこの方法しかありません。