収益化を左右するスキルセット
大手企業たる所以から事業拡大に欠かせないスキルの正体について解説してみた
2021年のデータによると日本の赤字法人率は65.3%だそうです。
この数値を見てあなたはどう思いますか?
もうひとつ、今度はパレートの法則を紹介します。
この法則は、2:8の法則とも呼ばれ、有名な法則です。
この法則を応用して、経験則と掛け合わせると…
何事も上手くいく人は、全体の20%は存在する
という解釈もできます。
つまり何が言いたいかというと、
ビジネスにおいて自力で成功する人というのは、20%
いつまで経っても成功しない人は、65%
もともと継承するリソースやアセットがあり生まれた時から成功している人が15%
という割合がこれまで生きてきた私の肌感覚です。
改めてこの数値を見てあなたはどう思いますか?
例えば、動画編集のスキルを教えてくれる教材を買っても、そのスキルだけでずっと収入が安定する訳ではありません。
当たり前ですが市場の変化によってスキルは陳腐化していくからです。
では、陳腐化しないスキルを体得すれば応用が利くのでは?と思う人もいると思いますが…
実は、その通りです。
例えば、あなたが有形商材を販売するビジネスを生業にしている場合、
陳腐化しないスキルは、
1.商品開発スキル
2.商品コンセプト作成スキル
3.商品販売スキル
4.広告運用スキル
5.トレンド調査スキル
の5つです。
1と2は、そもそも消費者は商品ではなくコンセプトが買っています。この基本の「き」を理解できないと一生売れる商品を作ったり仕入れたりすることができません。
3は、商品をローンチする時、何をどの順番で施策するのか?を語られることは少ないように思いますが、実はこの順番と施策の内容が極めて重要です。
4は、どのくらい広告費を使えば過剰投資になるのか?はたまた機会ロスになるのか?その基準を儲けて運用することは、限りある予算の中で最大の成果を出すために欠かせないポイントです。
5は、自分の場合(あなたの場合)、どの情報源から世の中の動向や変化を感じ取ることができるのか?を明確にしておかなければなりません。
中小零細企業の中で1~5を内製でコンプリートしている会社は、おそらくほぼありません。
逆にいえばコンプリートできれば大手に追従する形で成長できると言い換えることもできます。
実は、この5つは、ネットでモノを販売するECビジネスを展開して収益化するために必要なスキルです。
上場企業は、必ず独自のスキルセットを揃えています。だからこそ、商品をどんどんローンチできるのです。
つまり、商品数を増やし続けることが成長のエンジンということです。
上場企業が上場企業でいられる訳はここに秘密があります。
では、中小零細企業の場合、どうしたらいいと思いますか?それは…
可能な限り外注することです。
1は、残念ながら外注できません。
2も受託して成果を出せる外注先なんてありませんが、3の商品販売スキルがあれば代替可能な場合もあります。
4は、結果的に2の商品コンセプトが秀逸なら必須ではありません
5は、残念ながら外注できません。
こうした理由から、1つのビジネスでたまたまヒットして新事業に挑戦したもののなかなかヒットせずに1つ目のビジネスの”おつり”でなんとか食いつないでいる中小零細企業ができあがる訳です。
つまり、売上ベースで100億~≦1000億まで事業を拡大させたい場合は、絶対的にスキル体得の学習が欠かせないということです。
では、どうすればいいのか?自分で勉強するには荷が重すぎる…
解決策は、ひとつです。採用です。
地頭が良く、勉強熱心な若者を採用すればいいのです。
ちなみに上場企業が最も力を入れているセクターは、採用部署です。
なぜ、上場企業や成長中のベンチャー企業が人材に投資するのか?その理由が分かったと思います。
あなたの業界・業種で大きく成長するために欠かせないスキルは何ですか?一度、書き出してみてください。そして、それにそって人材採用をすることが事業を伸ばす最短の方法です。