海外販売ビジネスの可能性を調査
プラットフォームのような「インフラ」をどう作るのか?考察してみた。
海外のサプライチェーンの仕組み
前回の記事を掘り下げてみます。
日本の良き商品を製造するメーカーを集めて海外に輸出するルート、すなわちプラットフォームのような「インフラ」をどのように作ればいいでしょうか?
例えば、自社製品やサービスを持っている場合の多くは、直接、コンシューマーに販売している企業が多いはずですが、海外では少し事情が異なります。
例えば、タイや台湾の企業は、日本から仕入れたものを自社で直接、コンシューマーに販売するのではなく、自社の卸ネットワークへ卸販売していたりします。
日本の場合、自社製品がない企業の多くは、メーカーから仕入れて直接、コンシューマーに販売しますが、海外企業の場合は、メーカーから仕入れて、仕入れた商品をさらに下位の小売企業に卸販売をするディストリビューターの存在があります。
仮に、私が日本の各製造業やメーカーから仕入れた商品を海外のディストリビューターに卸販売をした場合、ディストリビューターは、国内の薬局ネットワークや百貨店ネットワークに卸販売をしているんです。
日本では、あまり考えられないような二段階卸のようなサプライチェーン網が確立していたりします。
インフラになりえる商品(ビジネス)選定
この記事では、海外サプライチェーンの上流(川上ビジネス)で商品を供給するための商品選定についてその可能性を追いました。
ちなみに「セカイコネクト」というサービスを活用すると商談から発送までの物流や決済方法など広範囲にわたってワンストップで越境卸が可能です。
時代は海外販売。国境を越えることができれば、日本では考えられない規模の販売量が見込めます。
具体的に食材やコスメを除いた参入余地がありそうな商品を見てみましょう。
(食材、コスメ、ミシンは特に海外需要があります。食材に関しては、お菓子や和牛、冷凍食品などですが今回は除きます)
1.傘・松葉杖
2.介護食・介護用飲料
3.日本の伝統的な食器(お椀・茶碗)
4.盆栽・水草の植物
※日本にしかない植物
※中国や他の国では見られないあらゆる種類の製品の提案も受け付けていたりします
5.GPS(車用・自転車用)
6.フィギュア・人形
7.こけし・達磨などの日本の伝統的なおもちゃ
これらの商品を持つ企業と提携して海外専用の販売ルートを確立することで販売プラットフォームのような「インフラ」を作ることができるかもしれません。
ここで言うインフラとは、「取りまとめ」や「仲介」、ワンストップ的なサービスのことを指しています。
例えば、既に盆栽は、そのようなインフラを構築して海外輸出している企業が存在します。
フィギュア、こけし、達磨、着物も同様です。
日本にしか自生していない植物や自転車用のGPSなどは面白そうです。
ここでなぜ、そのようなニーズがあるのか?をしっかりと商談でヒアリングすることが重要です。
ニーズを確実に掌握することでより適正度の高い商品仕入れに繋がるからです。
日本に居ながら日本でしか手に入らいないものを探して提案する。
それを単独で販売するのではなく、まとめて海外に販売することでインフラ化します。
国内の業者をたくさん集めることで最適な商品も海外企業に提案しやすくなります。
マッチング率が高い販売ルート(インフラ)であれば、国内業者も海外卸先にも喜ばれて自社も潤う三方良しのビジネスに成長できる可能性があります。
あなたは、どんな商品を選び、海外ニーズに応えたいですか?