サウジアラビアの脱石油化
エンタメ産業が世界に与えるインパクトを考察してみた
お金とは
あなたは、お金の実態を正確に理解できていますか?
お金とは、「信用」です。
例えば、1万円札をもっていると1万円相当の”ナニカ”と交換できることを限りなく保証されているのがお金です。
金本位制の時代は、1万円とお金と1万円相当の金が同等に扱われ、紙切れである1万円を「金」がその価値、つまり信用を保証していました。
しかし、アメリカでドル札が大量刷られ、1ドルの価値を限りなく保証してくれるものがなくなりました。
昨今のグレートリセットを懸念する一部の層は、ドルや円の価値を保証するものがない資本経済の行く末を案じています。
その結果、ビットコインなどの暗号資産や新興国通貨の将来的な値上がりを期待しつつ、新・資本主義経済の到来を歓迎する形で投資熱が高まっています。
全てのオルタナティブ投資の源流はこの「ストーリー」の中にあります。
ちなみに、円は、ドルと違い大量に刷られている訳ではなく国債を発行することでその役割を担っています。
国債は、ある意味、日本政府と日銀との共同資産であることから、円の崩壊に及ぶリスクがないことはほとんど知られていません。
つまり、一部の過激な新・資本主義経済の到来を歓迎する”小利口”な人達のミスリードにより、オルタナティブ投資市場が活気づいているといっても過言ではありません。
エンタメの破壊力
オルタナティブ投資とは、代表的な株式投資や不動産投資以外の投資を総称した投資ですが、世界は需要は、必要性(ニーズ)から欲求(コレいいね!)に傾きつつあります。
サウジアアラビアにおける生産年齢人口比率と多消費年齢人口比率の両方が高まる年は、2034年です。
サウジアラビアといえば、石油で財を成し、国力を強めている国ですが、この国が脱石油を掲げ、エンターテイメントに舵を切ろうとしています。
つまり、必要性(ニーズ)から欲求(コレいいね!)の需要チェンジをして第二の収益を得る試みです。
これを指揮するのが、ムハンマドビンサルマンです。サウジアラビアの王太子兼首相兼経済開発評議会議長です。
この人物は、アニメ好き、ゲーム好き、漫画好き、ワンピース好きで2022年現在で37歳の青年でもあります。
2022年10月には中東最大にアニメイベントも開かれています。
サウジアラビアの国を仕切る中心人物がエンタメ好きという好材料は、エンタメ産業を発展している日本においては最大のチャンスです。
ポイント
これまで生産年齢人口比率と多消費年齢人口比率の両方が高まる国をピックアップしながら次に来るバブルの未来予測をしてきました。
しかし、自分では…あるいは、自分の会社では…なかなかリソースが足りていないことが原因で躊躇している経営者も多いはずです。
こんな時はシンプルに考えること、割り切って考えることが必要です。
何も各分野のメーカー企業になる必要はありません。貿易インフラ、つまりリソースを持っている企業からコンテンツを仕入れて輸出すればいいだけです。
世の中で流通している半数のものは、「仕入れ品」です。
つまり、
・仕入れ先
・輸出ルート
の2つを開拓することで成り立っている企業が大半を占めるということです。
海外から見れは日本は極めて魅力的な国です。
日本で流通している中古のブランド品(ユーズドインジャパン)や日本クオリティーのアニメフィギュア(クオリティーオブジャパン)など必ずしもメイドインジャパンである必要がないのが、日本の見えないアドバンテージです。
ここに気づけるか?が輸出をして収益を上げる際に大きなポイントになります。
あなたは、どのような国内仕入れ品で海外に輸出したいですか?