非金融分野の投資対象の大本命はNFT

非金融分野の投資対象の大本命はNFT

NFT(非代替性トークン)を活用した新しいビジネス分野を解説してみた。

NFT(非代替性トークン)が作るビジネスチャンス

オークションを利用した錬金術とは?でも触れたように株式や債券など伝統的な投資以外のオルタナティブ投資が富裕層の間で加速していますが、ブロックチェーン技術の登場により全く新しいビジネスや投資対象が生まれてきています。

ブロックチェーンを端的に説明すると情報を鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する技術です。
この技術に改ざんが防ぐための所有証明書を記録できる「NFT(非代替性トークン)」を組み込むことで今まで権利を主張できなかったモノに所有権がつきはじめてきています。
この流れは、本当にワクワクする商流でもあり、全ての業界のクリエイターにとって革新的な世界の広がりを意味します。

例えば、今まで自分のスキルを権利化しずらかった「ダンサー」

ダンスの動作を「モーション権」として販売するビジネスが実は2020年頃から急速に伸び始めていることをご存じですか?
ダンサーの動作表現をゲーム上のキャラクターに再現させる権利をNFTトークンとして販売できる仕組みが2021年3月にシンガポールでリリースされています。
ダンサーは、「モーション権」を自分の商品(サービス)としてゲーム会社に販売することが可能なプラットフォームがすでにあり、ダンサーの収益を後押ししつつ、ゲーム会社側は有名キャラクターへのダンスモーションの実装によって課金ユーザーのファン獲得の促進に活用しています。

この話は遠い異国の話ではありません。日本でもダンスのモーション権についてはエイベックスが「AssetBank」というデジタルコンテンツのNFT化をするプラットフォームを立ち上げている他、マイクロエンタテインメント株式会社がプロダンサーの振り付けをAIによって解析・データ化したモーション権の取引ができるマーケットプレイス「GESREC」を立ち上げています。このマーケットプレイスでは、世界のトップダンサーのモーションが1動作(10~20秒)あたり、10~20万円で販売されています。

全てのクリエイティブがお金になる

時代へ

この流れが今後、どのように加速していくのかわかりませんが、各業界のクリエイターの無形財産がお金になるマーケットプレイスがどんどん取引の対象になっていく世界が到来すれば、本当に誰でも自身の創作物をお金に換える時代がやってきます。

どのような無形財産に価値がつくのか?を今から考えていくと、もしかしたら先行者利益を確保できるマーケットプレイスのアイディアや自身のスキルや才能の棚卸に役立つかもしれません。

例えば、このような無形財産が価値として取引されるかもしれません。

・アスリートの技術動作
・職人の技術動作
・ヒットする音楽のメロディーライン(コード進行)やサウンドトラック

プログラムのソースコード(ライブラリー)やファッションのパターン、医薬部外品以外のコスメ処方などにも権利が発生してもいいと思っているのが個人的な意見です。

あくまで個人的な見解ですが、今後無形の財産が取引対象として成立する世界が来ることについては本当にワクワクが止まりません。
あなたは、著作権や肖像権以外にどのような権利があればワクワクできますか?

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