必ず形成されるデジタル売買市場

必ず形成されるデジタル売買市場

メタバースを活用した新しいビジネス分野を解説してみた。

メタバースとは

現在のSNS利用人口は、世界で30億人といわれています。

プライベートをはじめSNSを活用して仕事をする人も増え、生活インフラの一部になっている反面、誹謗中傷やストーキング被害も深刻化しており、顔をさらすことによる社会的デメリットを問う声が高まっています。

そこで注目されているのが、「メタバース(Metaverse)」と呼ばれる仮想空間。

ネット上に構築された3Dの仮想空間に自分の分身となる「アバター」を作り、ネット上でリアルに近いコミュニケーションがとれる世界です。

2003年頃に流行った「セカンドライフ」がありますが、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)のテクノロジーの進化によって再び商流が生じる期待が高まっています。

SNS大手のフェイスブックの社名が「Meta(メタ)」に変更された理由もメタバースが当たり前の世の中になる伏線かもしれません。

これから起きることとは

5Gの普及とVR(仮想現実)やAR(拡張現実)のテクノロジーの進化によって今後、SNSと同じように(または取って替わる)メタバースに費やす時間がどんどん増えていきます。

メタバースで過ごす時間に比例して必ずデジタルで発行される様々なアイテムの売買市場が形成され、そこに新しいビジネスが生まれます。

例えば…

自分の分身であるアバターを可愛くメイクアップするための「デジタルコスメ」や「デジタルファッション」、「デジタルカー」や「デジタルホーム」など現実世界で私たちが自己承認欲求や自己顕示欲を満たすために浪費してきたモノやコトへのニーズがメタバース上でもきっと高まっていくはずです。

メタバース上で売買されるデジタルアイテムは、非金融分野の投資対象の大本命はNFTでも触れたようにブロックチェーン技術に基づくNFT(非代替トークン)による所有権登記が可能であり二次的な売買もできるため、希少性が高いアイテムには投資対象としての価値が生まれる可能性があります。

これは夢物語ではなく、2020年1月に立ち上げられたデジタルファッションブランド「RTFKT」がデジタルアーティスト「FEWOCiOUS」とのコラボによってオークション販売された限定スニーカーは、約3.3億円で落札されています。

この支払に用いられるのが、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨です。

NFT技術によってスニーカーの制作者と所有者の権利は守られており、偽物が出回る心配もないため、現実世界の有形資産と何ら変わりません。

このような流れは今後、加速していくと、プライベートバンクの真実と現代アートでも触れた現代アートの作者が「デジタル現代アート」作品を作りメタバース上で売り買いされる世界がくるかもしれません。

なぜならNFTの世界では、例えばデジタル現代アート作品の一次売買だけでなく、二次売買、三次売買される過程で作者に権利収入を付与する仕組み(あくまで一例)を構築することも可能だからです。

※現在、フランスやイギリスといった欧州の一部の国では、「財産追及権」なるものがあり、落札額の何%かを作家に還元される制度がありますが、日本やアメリカでは制度化されていません。

今後は、現実世界と非現実世界(メタバース)のどちらで作品を発表するか?というような時代になるかもしれません。

今からしておくといいこと

デジタル作品を作っているクリエイターは、今のうちから青田買いをしておくいいかもしれません。
そして、前述のようなメタバース上で展開される周辺サービスが増えれば増えるほど、ビットコインを中心とした仮想通貨の価値も高まっていくため、今のうちから仮想通貨を買い集めていくのもいいかもしれません。

あなたは、デジタル世界の到来を信じて今から行動することができますか?

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